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悲しき酒(片々草抜粋)

 

 

 

 

 

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02-Jan-2013

 ほ ど ほ ど

 ”ほどほどに”ーーーという。
 この言葉、中途半端で情熱的でないから嫌い・・・と言う人もあるけれど、なかなか含蓄のあるいい言葉ではないか?。
 何もかも十全を求めて力を入れさえすればいいというものではあるまい。自転車に乗るのだって、適度に体の力を抜かなければうまく走れまい。人生だってそうだろう。
 勿論、ここ一番の情熱は内に秘めながら、なお、何によらず”ほどほどに”さりげなく実践し "ドンナ仕事ニモ楽シミヲ見イダシ、イツモ静カニ笑ッテイル”人をえらいと思う。

 利休は子供の頃、庭の掃除を命じられ、きれいに掃き清めたその庭に、わざわざ木をゆすって枯葉を数枚散らして仕上がりにしたと言う。
 その利休は”茶の心”でーーー「炭は湯の湧くように、茶は服のよきように、これにて秘事は相すみ候”と述べている。
 力みすぎないで、楽な気持ちで・・・ということではないだろうか。

          ケ  チ

 ”今朝の新聞が配達されていないーーー”とクレームの電話をかけ、”配達員が新人で申し訳ない”と早速新聞を持ってお詫びにきた店主から、かけた電話代十円を払わせた奥さんがいるそうな。・・・確かに筋は通っているけど、一寸きついなあ、と思っていたらこんな話があった。

 作家の石川達三さんが戦時中、従軍記者として南方へ行っていた時の話。
 ーーーオランダの軍人を捕虜にしたところ、その奥さんが”亭主は戦いに負けて捕虜になっているが、収容所で労働させられているのだから、その働いた分の賃金をよこせ”と掛け合いに来たという。さらに”没収されたピストルは、あれは官給品だからやむを得ないが、ピストルを入れていたケースは、あれは自費で買った私物だから返してくれ”と堂々と要求されたという。

 ところで、話はとぶが、どういう訳か、このオランダ人(ダッチ・DUTCH)という言葉がついた熟語にはあまりいい意味のものがないのはどういう訳だろう。
 
 例えば、辞書を開いてもこんな言葉がずらりと並んでいる。

   ダッチ・バター   人造バター
   ダッチ・メタル   模造金箔
   ダッチ・ランチ   割り勘昼食
   ダッチ・アンクル  やかましい親父
   ダブル・ダッチ   ちんぷんかんぷん

 最近知った言葉、ダッチ・ロールというのは如何?

           関 西 弁

 「東京弁だと直球しか投げられないが、関西弁だとカーブもかけられるし、ドロップも投げられるとよく言われます。東京弁の鋭さを剃刀だとすると関西弁のそれは斧だと言えます」。                (開高 健)

 その関西弁のケッサクの例をーーー。
 「最近は、ちょっと酒におされ気味や。酒もこっちの体力が衰えてるいう弱みにつけこんで、パーッと右四つで攻め立ててきよるんですわ。ところが、こっちも敗けてられへん。永いことこの道やってます。いろんなテエ知ってまんがな。焼酎には蹴たぐり・ジンは小股掬い・ウオッカは内無双に外無双ぐらいで、ウイスキー・バーボン・ブランデーは、上手投げに下手投げ、いろんな技だしてかわしとります・・・。そら昔みたいに若い頃は,がぶり寄りでどんな酒相手でも、こましたりましたが、今日び、そうばかりやと、ちいと疲れが残りよる。こことこ張り出し横綱の座あ守ってんのは、そういった小技覚えたから張ってられまんねん」。

(86・S・61・2)