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2013.1.22

2020.1.21改訂

2020.6.2

HSPiP 上級開発者 山本博志

HSPiPの新機能

HSPiPのバージョンアップによる変更点とバージョン履歴
メジャーアップグレードの変更点のみ示します。

V.5.3 HSPiPユーザーの皆さま

HSPiPの重要なアップグレードであるv5.3.02が、Hansen-Solubility.com Webサイトからダウンロードできるようになりました。
これまでの、すべてのアップグレードと同様に、新バージョンは無料です。
これまでのHSPiPの一般的なプログラム設定はそのまま引き継がれます。

最近更新していない人のために、v5.3の特定の新機能を必要としない場合でも、このバージョンには、v5.2.07までのマイナーな微調整とバグ修正がすべて含まれます。
分子の部分構造検索などを通じて、新しいエキサイティングな機能を追加しました。

v5.3の主要な追加機能は、粒子/ポリマー配合を扱うユーザーにとって興味深いものになるはずです。

SFBox-FE(フロントエンド)が実装されました。オランダのワーゲニンゲン大学にあるFrans Leermakers教授のSFBoxプログラムを介して、SF理論を用いたポリマー/粒子/溶媒相互作用の強力な計算を実行できます。

それはどういう意味でしょうか?
過去数十年間、粒子/ポリマー相互作用の世界のトップアカデミーは、Scheutjens-Fleer(SF)理論を使用しており、これはSelf-Consistent Field theory(自己無どう着場理論)と呼ばれることもあります。

粒子に付着しているポリマーの量と、どれだけ一杯(またはどれだけ少し)溶媒に突き出ているがわかります。

単純なポリマーでも機能しますが、ジブロックおよび櫛形分散剤やグラフト化ポリマーでも同様に機能します。
非常に強力で便利であるにもかかわらず、計算が専門家のコーディング能力を持たない人にとって複雑すぎるため、処方コミュニティでは広く使用されていませでした。

しかし、今や、これはHSPiPの一部であり、ポリマーが粒子の周りで何をしているかだけでなく、粒子/ポリマー/溶媒の組み合わせの安定性(これらの計算には数秒かかります)も簡単に(計算は「瞬時」に)確認できます。

これは画期的なことです。

これを可能にしたのは、Leermakers教授からの寛大な支援に加えて、SF理論がさまざまな相互作用を計算するためにχパラメータに依存しているという事実です。

そして、チャールズが何年も前に示したように、HSP距離からχパラメータに直接進むことができます。

これは、粒子とポリマーのHSP(およびA、Bブロック、または櫛の異なるHSP)を測定した場合、SF計算に使用するχパラメーターの適切な推定値をすぐに取得できることを意味します。   eBookはSFBox-FEに関する章が更新されており、eBookが提供する強力な機能についての完全なヘルプが提供されています。

このような新しいツールを使用すると、私たち全員が学ぶことはたくさんあります。私たちは特に、SFBox-FEの良い面と悪い面についてのフィードバックを歓迎します。

そして、そう、SF理論を使用して、A-Bジブロックを介した溶液の増粘など、ポリマーの挙動の他の側面をモデル化できます。

私たちはSFコミュニティの専門家と協力して、HSPiPに追加のSFモデリング機能を追加する方法を検討していますが、これには時間がかかります。

最後に、HSPiPのメジャーリリースに関するこれらの不定期のメールを受け取りたくない場合は、返信メールでお知らせください。
リストからあなたの名前を削除します。

スティーブン

V.5.2 親愛なるHSPiPユーザー, チャールズ、ヒロシと私はv5.2を発表することを嬉しく思います。

ヒロシは長年にわたり、ポリマーのHSPを推定するY-PBスキームに取り組んできました。これは5.2で実装され、Hiroshiが広範囲のデータセットから多大な労力で組み立てたポリマー特性の膨大なリストと共に実装され、その多くは比較する必要があり、最終的に選択される必要がある非常に可変的な値を含んでいます。これは、多くの主要なポリマー特性のための最良の利用可能な実験値のためのワンストップショップです。

同時に、オープンソースの化学機能である強力なRDKitをHSPiPに統合し、機能を追加しました。最も目に見えるのは、Smiles を Y-MB に入力すると、3D 構造が得られることです。また、Y-PB SMILESから構造を取得します。RDKitはまた、InChI変換のようなものを改善することができました。

SMILESの3D構造により、ゴダード教授の有名なQEq(電荷平衡法)技術のヒロシのバージョンを実装し、(オプションで)3D分子上の電荷分布を示す事ができます。これは、ユーザーが自分の分子の側面をよりよく理解するのに役立つ可能性があります。.5.2 が進化するにつれて、3D 構造情報は他の方法で使用されます。

拡散は多くのHSPiPユーザーにとって非常に重要であるため、最新のBrandsch拡散係数推定機能を拡散モデラーに追加しました。これは、このような推定方法の最先端です。

また、いつものように、バージョン情報ドキュメントに記載されているマイナーな改善の範囲は、ダウンロードページにあります。

新しいバージョンは、もちろん、ハンセン溶解サイトのダウンロードページ上から、すべてのユーザーに無料で提供されます。

X-Abilityとの提携は無くなりました。
X-Ability社がWinmostarに搭載して販売していたHSPモジュールは、今後(2020以降)販売されません。
また、HSPモジュールのサポートは、こちらでは一切行いません。X-Ability社へお問い合わせください。
また、日本のユーザー向けに特別なお知らせを行います。v5.2は、ヒロシと化学ソフトウェアの専門家X-Abilityとの間の新しいコラボレーションの始まりです: ユーザーサポート;ヘルプと電子ブックの日本語版;特別なトレーニングコース;新しいサーバー機能など。詳しくは、x-ability.jp坂牧までお問い合わせください。

スティーブン、チャールズ、ヒロシ

変更点

Ver.5.1 November 2018 未翻訳

V.5.0.03(先生から送られたメールの翻訳です。2015.11.26)

チャールズ(ハンセン先生), Hiroshi と私はHSPiPのバージョン5がリリースされた事をとても嬉しく思っています。
これはメジャーアップデートです。以下に付ける詳しいバージョン情報(ウエッブサイトにも置いてあります)を読んで頂ければ、我々が何を成し遂げ、それらがどんな新しいアイデアをユーザーにもたらすか、お判り頂けると思います。

大事な点は、アップデートが無料で行われるにも関わらず、多くのPredictive Power(予測能力)の向上がはかられてる点です。

特にY-MBのアップデート、VLE(気液平衡)計算の改良、QSAR(定量的活性物性相関)のツールなどです。

このソフトは最新の64Bit Windows OS (もしくは、Macの64bit Windowsエミュレーション上) 7, 8, 8.1, 10と最新の高解像度のスクリーン上で動作します。

そして、もし、既にWindows10を導入していないなら、新しいDotNet Framework 4.6(無料)をダウンロードしてインストールする必要があります。

ソフトが64x化された事によって、これまでと異なり
c:program files/Hansen-Solubility/HSPiP 
にインストールされ、以前のバージョンは 
c:program files (x86)/Hansen-Solubility/HSPiP 
に手つかずに残されています。

そこで、望むのであれば古いバージョンも平行して使い続ける事が出来ます。例えば、解像度の低い古いプロジェクターを使おうとしても、新しいバージョンではスクリーンに合わないかもしれません。
もちろん、ファイルフォーマットの.hsd と .sof は変更ありませんので、全てのバージョンで使い続ける事が出来ます。
古いバージョンも我々のHPに残しますので、再ダウンロードや古いPCへの再インストールが必要になった時には何時でもご利用ください。

この変更は、様々な高解像度のスクリーンやフォントなどのスクリーン設定、そして複数のモニターの利用下で、HSPiPを正しく動作させる事が段々難しくなってきたのがその理由です。

Windows 10でのこれらのサポート環境は前の物よりは良くなっていますが、別の問題も引き起こします。この大きな変更を今行う事で、将来のHSPiPとWindowsプラットフォームへの対応の布石にしたいと思います。

この対応に思った以上の時間がかかり大変申し訳なく思っています。

しかし、皆様がHSPiPをアップグレードし、引き続きより良い改良を我々とともに行って行く事を期待しています。将来どのような改良を行ってくのか?に関しては、余りにバージョン5に注力しすぎて明確なアイデアは今の所ありません。

しかし、これまでの7年間たゆまぬ改良を重ね(最初のバージョンのリリースから今日で8年目に入ります)、世界中に大勢のHSPiPユーザーを獲得しました。引き続き適用範囲の拡大をめざし、皆様や共同開発者から提供された情報にこれまで以上に目ざとく対応して行きたいと思います。

いつも言っている事ですが、皆様からのフィードバック、バグ・レポート、提案、コメントなどをお待ちしています。

以下、バージョン履歴:

V. 4.1 (リリースにともなって送られたメールの翻訳です。2013.8.26)

HSPiPを購入に当たっても注意喚起(2017.6) HSPiP ver. 4.1.07をインストールしたユーザーから不具合のレポートが複数ありました。日本語OS特有の問題でまれにしか起こらないため、修正はできないとの事です。購入前には是非お読みください。

チャールズ(ハンセン先生), Hiroshi と私はHSPiP ver.4.1をリリースできたことをとても嬉しく思っています。

この新バージョンは、今年(2013)6月に行われたHSPiP開発者会議で行った作業の結果が反映されています。

我々が独自に持ち寄った改良のためのリストに加え、共に改良に携わっているユーザー・コミュニティーからのたくさんのリクエストが検討されました。

いつものように、ユーザー・コミュニティーへの我々の感謝の気持を込めて、このバージョンも追加費用無しにアップグレードできます。

www.hansen-solubility.comのダウンロードのページへ行き、最新版のインストーラー.msiをダウンロードし、インストーラーを走らせてください。(企業のIT環境によっては管理者権限が必要になる場合があります。)

後は今まで通りに使うだけです。

今回改良された部分についてはダウンロードのページにWORDファイル(英語)として置かれていますし、このメールにも付け加えてあります。(メール版については翻訳したものを、載せました)

e-Bookに付け加えられた新しい章、FAQ(よくある質問)への答えは、ユーザーコミュニティーで広く議論されている内容に関するまとめなのでご一読することをお勧めします。

Hiroshiは物性値の温度依存性を詳しく検討し、Y-Predictのパワーツールに温度依存性の物性推算の結果を搭載した。こうした物性推算は、例えば表面張力の温度依存性などが計算でき、インクジェットなどの新しいサイエンスに非常に有用だ。

HSPiPの溶媒最適化機能(SO)で、提案される混合溶媒が混じらない事があるのが大きな問題になっている。v4.1では我々に出来る最良の方法で混和性を予測するツールを付け加えた。

複雑な熱力学上の理由から高精度に推算することは難しいことは解っている。また、広範な、信頼性のおける混和性のデータベースを得ることも難しいことは解っている。この混和性のツールはそれなりに機能しているし、今後の発展を目指して行きたい。

この開発者会議の間、もっと長期的視野に立った議論も行われた。それは、「我々はHSPのパワーをより拡張できるだろうか?」という命題に関するものだ。我々はその答えをまだ知らないが、試す価値のあるいくつかのアイデアは持っている。

HSPiPのユーザーコミュニティーの助けを借りながら、さらに改良を続けていこうと考えている。

Steven Abbott


v4.1.03

(注:プログラム本体をダウンロードしても、ライセンスを購入しなければ利用できません。ライセンスを既にお持ちの方は、念のため古いHSPiPのフォルダーの名称を変えた後に、新バージョンをインストールし、ライセンス・ファイルを移動してください。)

Ver. 4(のリリースにともなって送られたメールの翻訳です。2013.1.7) (一部の方にこのメールが届いていないようです。ユーザー登録がきちんとされていないので、山本宛か、先生の方にメールで確認下さい。)

HSPiPのユーザーの皆様

明けましておめでとう

我々はHSPiPの第4版をリリースしたことをアナウンスできることを光栄に思っています。もちろん、これまでのユーザーの方は無料でアップデートできます。いつもの、 http://www.hansen-solubility.com/index.php?id=25 へ行き、インストーラーをダウンロードしてインストールを行えば、すぐにでも新しいバージョンが動き出すでしょう。(ただし、会社の規約次第ではアップグレードに管理者権限が必要になるかもしれません。その場合はシステム管理者へお問い合わせください。)

下記に詳細がリストされていますが、多くの変更がなされていますが、キーとなる変更は2つです。
物性推算の機能、Y-MBがアップグレードされより信頼性の高い推算機能が付け加えられました。

そして、HSPiPに任意のWebブラウザーで動作するパワーツールの第一弾が搭載されました。これはHSPiPをアプリ化する長い道のりを我々がスタートした事を意味します。(アプリ化というのは、Webアプリと呼ばれる、PC、Mac、Linuxなどマシンに依存しない、iOS, Androidまで含めて同じように動作するアプリケーションの事を指します。)パワーツールは幅広い機能をHSPiPに追加する事を可能にします。幾つかはよく検証されたもの、いくつかは実験的なもの、教育的なものが含まれます。パワーツールは不定期に、しかも頻繁にアップグレードされますが、HSPiP本体とは異なり、再インストールを初めからやり直す必要がないので、会社などでの計算環境では使いやすいでしょう。パワーツールに関するリクエストに対しては我々も喜んで対応しますが、いずれ公開しようと考えている開発中の第2弾も多く抱えています。(対応が遅れることがありますがご了承ください)

パワーツールはローカルのwebブラウザーで動作しますが、外部のインターネットにはセキュリティーの観点からアクセスしないように作られています。このプログラムは新しい、標準的なHTML5/CSS3/JavaScript を使って開発されているので、最新のブラウザーを使う必要があります。Chrome, FireFoxそしてSafariでは良好に動作しますが、IE9, IE10ではマイクロソフトの”標準的でない”実装のため機能に制限があります。

HiroshiのHP, Pirikaサイト (www.pirika.com) に慣れ親しんでいるユーザーであれば、ほとんどのパワーツールはHiroshiの実験的(彼は怖いもの見たさのプログラムと呼んでいた)なアプリをベースにしていることに気がつくでしょう。第一弾のパワーツールは、多くのPirika訪問者の熱狂的なフィードバックによってブラッシュアップされた人気の高いアプリがもとになっています。

HSPiPの値段はかなり長い間据え置かれていました。そこで新しいバージョンでは、第3版以降加えられた多くの機能、第4版で搭載された新しい機能に見合う値上げを行います。しかし、先にも述べたように既にHSPiPをお持ちのユーザーは無料でアップグレードができます。

我々は、引き続きHSPiPのメインの機能、パワーツールの機能に対するフィードバックをお願いしたいと思います。製品がより良くなるなるためのこうした貢献に対して、我々の感謝を表すために、この無料のアップグレードを続けていきたいと考えています。

Steven, Charles, Hiroshi

第4版の変更点の詳細

Ver.3.1.03(のリリ-スにともなって送られたメールの翻訳です。2010.12.10) (一部の方にこのメールが届いていないようです。ユーザー登録がきちんとされていないので、山本宛か、先生の方にメールで確認下さい。)

V.3.1.03の完成に寄せて

HSPiPの全てのユーザーに次のアナウンスをすることを光栄に思う。我々はHSPiPのメジャーアップデート、Version 3.1.03を完成させて、
いつものダウンロードページに置いた。
http://www.hansen-solubility.com/index.php?id=16

このアップデートは全てのHSPiPユーザー(Ver. 1からver.3までの全てのユーザー)が利用可能だ。

多くの改良がなされたので、このメールに全ての事を書くのは無理だ。そこで、同じWebページ上に修正箇所の一覧を書いたワードのファイルを置いた。その文書はソフトウエアーがマイナー/メジャーアップデートがなされるたびに、更新される。

そこで、時々そのページに行って新しい版が無いかどうか確認して欲しい。ダウンロードしてインストールし直す手間をかける価値があるかどうか判断するのに役に立つだろう。
(山本注:アップデートの内容は日本語訳したものが下の方に置いてあります。)

次の点に注意して欲しい。
この版を走らせるには最新の Microsoft DotNet Framework 4.xをインストールする必要がある。
古い Framework 3.5を使っている場合にはマイクロソフトのHPから最新のものをダウンロードしてインストールする必要がある(これは無料でできる)。

会社のコンピュータにこれをインストールする為には管理者権限が必要になるだろう。 Framework 4がインストールできるまで、新しいバージョンをインストールするのは待った方が良い。
さもないとHSPiPが動かなくなる。(訳者注:古い版を残したい場合には、購入とインストールの仕方をお読みください。)

このバージョンのハイライトのいくつかを紹介しておこう。
eBookがプログラム本体から切り離され、 Acrobat Readerで読めるPDFファイルとして提供されることになった。
このeBookで特筆するべきは、HSPの歴史に関するものだ。
ハンセンが行った、最初の88溶媒を使ってSphere(球)を決定したやり方が写真で示されている。
金属の棒と色のついた磁石のビーズを3次元空間に配置して、溶解する溶媒が何時も似た所にある事が確認された、歴史的な写真だ。

eBookを(コピープロテクトなしで)無料で配布するというのは、難しい判断だった。しかし、溶解の科学の世界に対する我々からのプレゼントだと考えることにした。

新しいSphere探索のアルゴリズムが搭載された。
Double Sphereは、材料の中に2種類の領域があると思われる場合にはとても有効だ。
(訳者注:こちらの記事を参照してください。)
Dataモード(訳者注:Sphere Dataでは非常に解りにくいので、Quantitative(定量的) Sphereと自分は呼んでいる。こちらの記事を参照してください。)は従来の、1、0で表した溶解性から、溶解の実データ(g/100ccなどの溶解度、膨潤度の%、光学密度などなど)を再現できるように球を決めるアルゴリズムだ。

Y−MBのアルゴリズムが更新され物性推算の精度が非常に向上した。

多くの機能がユーザーの要請によって付け加えられた。多くのユーザーは全ての推算機能をほとんど使っていないだろうが、ユーザーごとに求めるものは異なり、実際にこうした機能を必要としているユーザーもたくさんいる。

(重要:Y-MBのアルゴリズム変更に伴い、計算結果が前のバージョンと異なる。特に官能基を多数持つ中分子でズレが大きくなるようだ。以前の3.0.38を残しておくことをおすすめする。)

(我々の中でさえ)議論が分かれるのだが、水素結合項をドナー/アクセプターに分割するオプションが搭載された。
eBookの新しい章を良く読んでこの機能を使うかどうか判断して欲しい。(訳者注:こちらの記事を参照してください)

HSPiPのユーザー・コミュニティーのこれまでのフィードバックに我々はとても感謝している。このおかげで我々のソフトウエアーはより良いものになった。そして、工業的にも学問的にも非常に幅広い分野にまたがる複雑な問題に対して、HSPが現実的な答えを出し続けられる事を覚えておいて欲しい。

HSPの値を測定するサービスが2つ始まった事をお知らせしよう。

我々は多くの研究者から、こうしたサービスの提供を受けられないか問い合わせを受けて来た。
つまり、20+の溶媒でSphereを決める実験にリソースを裂きたくない、外注したいという要請だ。

大きな会社では、ハイスループット(HT)のロボットを使ってHSPを求めてしまうやり方を使う事ができる。
そんなやり方を規模の小さな会社でも利用したいと興味を持つだろう。
それを行う2つの会社はどちらもHTの技術を使って、比較的早く、ルーチン作業でHSPの測定を行う。
我々は、それら2つの会社とは財務的なつながりは全くない。
ただ、ユーザーからそうした要請が多く寄せられていると持ちかけただけだ。
ただ、他の国のユーザーには残念なお知らせだが、これらの会社はどちらもヨーロッパを拠点とする会社だ。
もし他の会社でそのようなサービスを手がけているなら、そうした会社の詳細を紹介するWebページを立ち上げようと思う。
もしHTシステムを持っていてHSP測定の外注を受けられる余力のある会社があったら連絡して欲しい。

現在の2社とは、 オランダ、アムステルダムのVLCI (www.vlci.biz) 社で、32種類の溶媒を使って、0/1か1-6段階の溶解性を調べるサービスを提供している。

ベルギー、 Mortsel ( アントワープ)のAgfa-Labs (www.agfalabs.com) 社は、HSP空間の溶媒の実際の溶解度を調べる技術を持っている。
実際の溶解度(g/100cc)は、以前の0/1のスコアーと比べて多くの情報を提供する。

それを扱うには最新のHSPiPを使うのが前提だ(Sphere Dataモード)。 どちらの会社も、データはHSPiPのフォーマットでクライエントに送り返されるので、ユーザーはさらに突っ込んだ解析を自分で行うことができる。

最後にHSPiPのトレーニング・セミナーだ。 2011年にコペンハーゲンでトレーニング・セミナーを開催できないか、可能性を探っている。
もし1-2日セミナーに参加して他のHSPiPユーザーと会合する事に興味があるのなら連絡して欲しい。

しかし、そのようなセミナーに参加する事は多くのユーザーに取ってコスト的に無理がある事も認識している。

代替案としては我々の誰かが、そちらに赴いてトレーニング・セミナーを行う事だ。これなら、ユーザーが大勢居る場合には効率的だ。

他には、 tips and tricks(内密情報と妙技:裏技的な使い方?)の授業を Stevenとインターネットを介して行って欲しいというならコストはかからない。

Live Meeting 、 BeamYourScreen, WebEx などのウエッブ・サービスが使えるなら、Stevenのラップトップを見ながらあなたの関心のある問題を探求することができる。

Stevenは今まで何回もやって来たが、問題なく機能しているようだ。

さて、v3.1を楽しんでいただきたい。そして、質問やバグ情報、リクエストなど送ってください。v4へ向けて、我々は既に動き出しています。

Steven, Charles and Hiroshi

2010.12.9記

V3.1.01の変更点

これは多くの機能が改良されたメジャーアップデートだ。

まず、第一に、このプログラムはドットネットフレームワーク4.0(FW4)上で動作する。これには多くの理由があるのだが、FW4は前のフレームワークと比べ随分小さくなりダウンロードも容易になったので、ネットで探してダウンロードして欲しい。(ダウンロードされていない場合には警告が出て動作しない。)

変更点:

バージョン3.0.xで新しくなった事

HSPiPはハンセンの溶解度パラメータ(HSP)の強力な力をユーザーが実務的に利用できるようにするために存在する。バージョン3ではこれまでの通り、ユーザーの疑問に答える詳細なリソースが付け加えられてる。新しくなった点は以下のものだ。

  1. インターフェイス  フォーム、ヘルプ、e-Bookのレイアウトが改良された。サーチコマンドはより強力に直感的になった。

  2. Sphere(HSPの球を求めるプログラム)  難しいデータセットに対しても、よりピッタリした球を与えるようにフィティングのアルゴリズムが改良された。フィティングのオプションが増えた。溶解や分散の度合いを表すScoreを1-6の数字で 表す"勾配法"、分子体積を考慮に入れる"MVol補正"、そしてHSPを強制的にベクトルの長さである"δTot"で扱う方法が拡充された。環境ストレス破壊をおこす傾向の視覚的な手引き。

  3. データベース  10000化合物のHSPの値に加え、基本化合物については、密度、融点、沸点、臨界定数、Antoine定数など鍵となる物性値が拡充された。化合物の類似性、HSP距離(+沸点)や官能基の種類を指定した、化合物の探索が可能になった。GRAS化合物、食品/化粧品、シグマアルドリッチの香料、医薬品、NMR用の重溶媒、皮膚への浸透助剤など実際的な化合物がデータベースに付け加えられた。

  4. e-Book  新しい章が拡張された。イオン液体、手袋の安全性、ポリマーの接着、粘度、溶解性。HSPを使ったこれらの解析についての章が付け加わった。 "初めてHSPを測定するするときのやり方"の章が付け加わった。

  5. 推算機能  HSPを推算する強力なY-MB法が、より強力になり、より大きな複雑な化合物に対しても安定性が増した。界面活性剤のHSPの計算が改良された。ポリマーSmielsが修正された。ポリマーのデータベースに加え、AB, AABBタイプの共重合性ポリマーのHSPの推算の信頼性が向上した。新しい、"横断的に読み込む"機能が搭載され、2つの化合物のHSPの距離だけでなく、鍵となる物性値の比較が容易になった。新しい、共沸や気液平衡の推算機能が搭載された。新しい溶解の推算機能が搭載された。

  6. ポリマー  データベースにあるポリマーへのガイドとデータの信頼性が改良され、ユーザーがどの値を使うか判断しやすくなった。ポリマー溶液理論の新しいモデラーが搭載された。HSPのポリマー物理に基づいた、ポリマーの接着や粘度の新しいモデラーが搭載された。これは大幅に拡張された接着の章に詳しく記載されている。

  7. 溶媒の最適化  溶媒を最適化するのに2成分系だけでなく1−3成分系が使えるようになった。 改良されたアルゴリズムによる、蒸発を"実時間"で扱うモデラーが搭載された。蒸発における"湿った泡"と"赤面する"の新しいモデラーが搭載された。液膜を作ったり作らなかったりする過程の水の凝集を扱う。新しい"相対的な溶解度"

  8. 拡散のモデラー  より強力になり精度があがった。拡散の"ケース"と"異常なスーパーケース"を記述できる能力があると証明された。表面の透過係数量の推算ができる。重要な表面状態と透過実験におけるラグタイムの計算が計算できる。ラグタイムと皮膚への浸透の新しいモデラーが搭載。透過データから拡散係数の濃度依存性の推算が可能になる。

  9. ツール  ガスクロマトグラフィーのリテンションインデックス(GCRI)の推算。気流中での蒸発絶対値のモデラー。重水素溶媒のNMR溶媒の選択。

V3.0.38 蒸発の問題に対する解決版。蒸発に関するコードがしっかりした。
Sphere(球)のフィットで"穴"がないか、Sphere(球)の半径を確認する。
古いデータのアップデートが無いか最新のデータベースの値を自動的にチェックする。2つのssdファイルをマージ(連結)する時に違う値に対して自動的に警告する。

V3.0.30-37 正しい蒸発モデルに関するユーザーコミュニティー内での議論に基づき、細かい修正がバージョンごとに行われた。
改訂されたアルゴリズムを用いた緩やかな蒸発ルーチン。

V3.0.20-29 ユーザーインターフェイスの軽微な修正。データベースのマイナー変更。

V3.0.03-19 第3版の初期バグのフィックス。Windows 7への対応。溶媒の最適化ルーチンのへの" bad solvent only "オプションの追加。

V3.0.02 HSPiP 第3版のリリースバージョン。第2版からの大幅な改良。詳しくは上記の説明をお読みください。

V2  Y-MBによりHSPの推算が自動的に行えるようになった最初のバージョン。
データベースの値を全面的に見直し改訂した。ユーザーコミュニティーからのフィードバックを取り入れて多くの改良を行った。(注:実際には多くのサブバージョンが存在するが、V2とV2 updateの2種類しか区別されていない。)

V1 1st Edition. 第一版。ハンセン先生の本からHSPの基本的な機能を実装した。HSPの推算方法は手計算にたよる。


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