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2022.9.6
HSPiPは記名式ライセンスを採用するソフトウエアーです。記名者以外が利用することはできません。ただし、利用者の変更はできます。
大学の場合、先生が購入しても、利用者は学生のことも多々あります。
そこで、アカデミックは研究室内であれば登録者以外の学生が使っても良いことになっています。
実験器具とか図書とか、実体のある物を購入した場合には、貸し借りは普通のことでしょう。
しかし、ソフトウエアーの場合、「購入して自分のものになったのだから誰に使わせるかは自分が決めて良い」というのは明らかに間違いです。
ソフトウエアーの違法利用は大きな罰則が課せられます。
関西大学の山本秀樹教授とミルボン社のやっていることをまとめておきます。
関西大学の山本秀樹教授はHSPiPを2012年5月31日に購入しています。
ミルボン社はHSPiPを購入していません。(2022年12月16日、ライセンスを1つ購入しました。)
【板垣宏学生奨励賞】
発表タイトル:「Hansen 溶解度パラメータを用いた新規安全性試験の検討」
発表者:渡辺修平※1、藤井拓海※1、伊藤廉※2、藤原暢之※2、山本秀樹※1
※1 関西大学大学院 理工学研究科 環境都市工学部 エネルギー環境工学科・プロセスデザイン研究室
※2 株式会社ミルボン 開発本部
ミルボン社はHSPiPのライセンスを購入していない。
従って、2020.12.17に株式会社ミルボンの 開発本部の所属とある、伊藤廉、藤原暢之の両名はHSPiPに触れることはできない。
このNews Releaseの中で、ミルボンは安全性研究を推進しようと考え 2019 年 4 月 より関西大学 イノベーション創生センター)内に「ミルボン先端美容研究室」を設置したとある。
「そこで関西大学 環境都市工学部の山本秀樹教授との協働によりHansen溶解度パラメータ法)という方法を利用した コンピューター計算による予測研究を推進してきました。」と記載している。HSPiPを利用していると、ミルボン社の広報は認めている。
つまり、2019年4月以来、山本秀樹教授が購入したHSPiPライセンスを不正に利用して、論文を書き、学会発表を行い、板垣宏学生奨励賞をもらったということだ。
この発表の内容は、「物質の眼刺激性試験に関する動物実験代替法の開発」なので、先に示した論文が発表内容に該当する。
Len Ito et al., AATEX 25(1), 13-18, 2020
この論文では、HSPiPを使っているとは一言も触れていないが、実際にはHSPiPのデータで議論しており、HSPiPの画面をスクリーンショットしたものを論文に記載しているので、HSPiPを利用したことは明らかである。
J. Soc. Cosmet. Chem. Jpn. Vol.55, No.3 2021
Hansen 溶解度パラメータを用いた 目刺激性 GHS 区分の予測
これはAATEXの論文の日本語版であるので、そこではHSPiPを利用していると明記している。
つまり、2020年のAATEXも2021年のCosmet. Chem. Jpn.の論文も、HSPiPが無ければ書けない論文であるのは明らかである。
ミルボン社は「ミルボン先端美容研究室」を設置してそこで研究しているので、同じ研究室とはみなされない。
ミルボン社の社員は、例え社会人Drで大学所属になったとしても、研究室が異なるので、利用は認められない。
News Releaseの中で、
今後も、ミルボンは山本秀樹教授と協働で Hansen 溶解度パラメータ法を用いて様々な動物実験代替法の開発をはじめ とする様々な研究に取り組んでまいります。
と言いながら、HSPiPライセンスを購入していないとはどういう事なのだろうか?
論文を出す。賞をもらう。News Releaseをする。さらに頑張ると宣言する。論文を見る限り、HSPiPは必須のソフトである。
でも、ライセンスは購入しない。先生のアカデミック・ライセンスにただのりする。
会社のインテグリティーはどうなっているのだろうか?
2021.5.25 News Release
株式会社ミルボは、関⻄大学 山本秀樹教授との協働により、HSP法を用いて毛髪ダメージに対して高効果な補修成分を予測するシステムを構築した。
発表学会:第 57 回ぺプチド討論会
発表タイトル:COMPARATIVE ANALYSIS OF THE EFFECTIVE PEPTIDE FOR HAIR REPAIRS USING HANSEN SOLUBILITY PARAMETER
発表日:2020 年 11 月 9〜11 日
「HSP 法によって毛髪とあらゆる化粧品成分のなじみやすさを数値化してデータベース化し、 そのなじみやすさから補修効果を予測するシステムを構築しました。」と言う。
この発表の内容は得られていないが、関大ORDISTが公開している。
「生体関連材料におけるHansen Solubility Patrameter (HSP)の推算と応用」
藤井拓海(学部生)、山本秀樹
この発表資料が相当すると考えられる。毛髪のHSPは通常のHSPiPを用いたSphere法で決定している。
しかし、アミノ酸のハンセンの溶解度パラメータに関しては、JKU-HSPを使って推算したとある。
お得意の、恣意的なパラメータを作ったのだろうか
こうした研究を行うのも、ずーっと関西大学山本秀樹教授のHSPiPライセンスにタダ乗りしていたということだ。
株式会社ミルボンは、関⻄大学 山本秀樹教授と協働で、化粧品の安全性項目の 1 つである眼刺激性に関する動物代替試験に対して Hansen 溶解度パラメータ法(HSP 法)を用いたコンピュータ計算による予測システムを新たに構築しました。眼刺激性を簡便に予測できるシステムとしてこの知見を活用し、より迅速に安全性の高い製品開発に繋げていく予定です。
参照している論文は、
J. Soc. Cosmet. Chem. Jpn. Vol.55, No.3 2021
Hansen 溶解度パラメータを用いた 目刺激性 GHS 区分の予測
である。この論文は前にも指摘しているが、HSPiPがなくては計算できない方法である。
それなの、ミルボンはHSPiPのライセンスを購入していない。
ミルボン社にメールで問い合わせたところ、ミルボンの社員はHSPiPを使っていないから問題ないと認識しているという返事があった。
どうも、HSPiPのボタンをクリックするのは学生なので問題ないという認識らしい。
ミルボン社はNews Releaseの中で、HSP法を利用していることをこれだけ喧伝している。
新しい発見をしたと特許を書く。
学会発表を行い、賞をもらう。
システムを作成したと発表する。
これで、HSPiPをミルボン社の社員は使っていないと言い切る神経が理解できない。
ソフトウエアーのボタンをポチするのが学生であれば、その結果を受け取る方はソフトは購入しなくて良いとでも思っているのだろうか?
システムを構築したというが、特許を見る限り、HSPiPそのものである。
目などのHSPをHSPiPで決定する。
HSPiPの決定したハンセンの溶解球の内側にくるかどうかを判断する。
システムなど作る必要は全くない。
HSPiPを使えば、余りに簡単なのでYouTubeに載せてある。
System design of alternative methods for animal experiments using HSPiP
System design of alternative methods for animal experiments using HSPiP Part 2
ミルボン社はの社会人Drは「ミルボン先端美容研究室」で研究しているのであって、山本秀樹教授がHSPiPライセンスの利用の便宜を図っていたなら、ソフトウエアーの利用条件を無視したことになる。
ソフトウエアーの違法利用の罪は非常に重い。
山本秀樹教授は、ミルボン社以外とも共同で特許を記載している。
特開2016-152364
通常であれば、我々も細かいことにはめくじらを立てて問題視することはない。
しかし、信用がなくなれば、特許の共著者がHSPiPユーザーであるかはチェックする。
記名式ライセンスなので、企業側がHSPiPユーザーかどうかはすぐわかる。
事実、山本秀樹教授の企業の方と連盟で書いた論文を調べると、ミルボン社以外はHSPiPを購入している。
マイクロソフトの製品などは厳しいライセンシーがあって、違法利用しようとは誰も思わないだろう。
ソフトウエアーを、購入した図書程度に思って便宜を供与すると大変なことになる。
そうした感覚程度しか持たない先生と付き合うとしっぺ返しがありうる。
2022年12月16日にミルボン社はHSPiPを1つ購入した。 しかし、ここに書いてあることは、購入以前に行ったことであるし、ミルボン社の広報のクリーンルーム方式で「ミルボンの社員はHSPiPを使っていない」から問題ないと言い切っていたのだから、記事を残しておいても問題は無いだろう。 (ネットに中傷記事を載せるのは悪いことだ。でも本人が悪いことだと思っていない事実が公開されても傷つくこともないだろう。クリーンルーム方式と胸を張っていればよい。)
反論も含め、ご意見をお待ちしています。
関西大学、山本秀樹教授がハンセン溶解度パラメータの推算法を自称している件について。
自称-ハンセンの溶解度パラメータ(HSP)を使えば、やりたい放題か?
どんなに良い発表を行っても、自称しているだけなら信用されない。
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