コロナウイルスのハンセン溶解度パラメータ

コロナウイルスがお茶に含まれるカテキン類で不活性化するとかいう新聞発表がいくつかあった。
また、そうしたハーブ類とコロナウイルスのBinding energyを計算した論文があった。

ハンセンの溶解度パラメータ(HSP)は次のように求める。例えば、ポリマーとそれを溶解する溶媒と溶解しない溶媒の組みがあったとする。
溶解する溶媒をハンセンの溶解球の内側に配置して、溶解しない溶媒を溶解球の外に配置する。そして、溶解球の中心をそのポリマーのHSPと定義する。
そこで、実は、溶解する、しないだけでなく、吸着する、しないでも、膨潤する、しないでも何でも良い。HSPが既知の溶媒があって、なんらかの差があれば対象のHSPは”挟み撃ち法”で求まる。

ハーブ類のHSPは構造がわかっていれば、YMBで計算できる。
そして結合エネルギーは論文にある。

つまりコロナウイルスのHSPは計算することができる。

思ったより、分極項(dP)と水素結合項(dH)が大きい。喉などのいつも湿っているあたりに取り付くには、こうした極性の高いHSPを持つ必要があるのだろうか。
分散項(dD)が大きいのは、カテキンのようなポリフェノールと強く相互作用する所から来る。芳香族はdDが大きくなるからだ。

この計算は、現在のバージョン5.3ではまだ計算できない。手元の2019パラメータで計算したものだ。新しいバージョンの開発を急いでいる。

「コロナウイルスのハンセン溶解度パラメータ」への5件のフィードバック

  1. Thanks for any other magnificent article. Where else may just anybody get that type of info in such a perfect method of writing?
    I’ve a presentation subsequent week, and I am on the search for such information.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です