そういえば、給料いくらもらえるのか聞くのを忘れていた。
東京の大学でも授業準備が授業の対価に含まれるかどうかで揉めているようだ。1.5時間の授業が7,500円では、準備とかレポート課題作成、レポート評価とか考えるとコンビニの時給以下になるというのが問題らしい。
先日、やはり東京の超有名大学で、学生がオンデマンドの授業を複数同時に視聴して単位を取り消されるという事件あがった。
そりゃー、毎年おんなじ授業を垂れ流して、試験は毎年同じなら、学生がそのような行動を取るのはよくわかる。高い生産性を求めるなら当たり前のことだ。
大学を掛け持ちして、毎年同じ内容と試験を繰り返すなら、時給5000円はもらいすぎでは無いかと思う。
そうした授業や試験を行った先生に対する批判は自分の知る限りあまりない。
僕の授業は全部ZOOMで録画して、講義が終わったあとアップロードしている。何か用があって参加できなかった学生、ネットが不調で切れたりした場合には、ZOOM視聴で授業を受けたことを認定するようにというお達しだ。
もし、そのZOOM録画の権利が大学にあるのなら、来年からは私の首を切って、そのZOOMを垂れ流せば良い。
そのZOOM視聴を複数いっぺんにしていないかを確認しながら。
僕の授業は真剣勝負で、ぼーっとしていたらついて行かれなくなるし、それによって実質損をするのはこちらでは無い。
その代わり、ついてくれば、他所では絶対学べない事を教える事を保証している。
毎年、参加している生徒に合わせて講義を作るので、使い回しはほとんどしていない。
15回の半分を過ぎた頃から、こちらもうかうかできなくなってくる。
「ごめん、次回までに調べておくわ』ってこともある。
pirikaの研究会などは、もともと参加費用は取っていないので、参加を認めるかどうかからして、学生の真剣度次第だ。
そんなことできるのは、引退して、収入に困っていないものの戯言なのはわかっている。
当然、理系、工学系、文系で同じようには言えないのもわかっている。
ただ、
へぼい授業をするから時給が安いのか、
時給が安いからへぼい授業をするのか、
どちらにしても、授業料を払っている学生にとってみれば迷惑な話だ。
僕の感触では、学生は真剣勝負してくれる先生を求めているし、
そうした真剣勝負を10年以上やってくると、教え方にも磨きがかかってきたと思う。
それが学べたなら、授業料として安い時給でも得るものは多かった。
ま、でも、生活がかかっている者のチャンスを奪うのも何だから、そろそろ大学も減らして、のんびりするのも悪く無いかもと思い始めている。