2022.9.3改訂(2009.8.13)
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その他、無機物
MarkDownで書き直そうと努力してきたのですが、諦めて、WordPressで書き直します。リンク切れなどがありましたら、ご容赦ください。
新しい技術もたくさん増えました。
これまでは、ver.3.0, 3.1あたりまでのHSPiPを使ったものでしたが、現在は5.4(2022)です。
新しいバージョンに関しても、これからいろいろ紹介していきます。
主成分分析(PCA)を用いた次元縮退
HSPをドナー、アクセプターなどに分割していくと、3次元までしか表現できないSphere法では視認性が悪くなる。そこで主成分分析(Principle Component Analysis)を用いて次元縮退することを考えた。
自己組織化ニューラルネットワーク(SOM):
多次元ベクトルを2次元にマッピングする技術。先のPCA法と同じく、次元縮退の方法である。
似たベクトルは似た位置にマッピングされる。将来、Sphereプログラムのように、HSPベクトルと付随する情報からマッピングできるように改良が行われている。
ハンセン溶解度パラメータ(HSP)とグラフェン:
グラフェンやカーボンナノチューブは溶解というよりは分散しているのだろう。どんな溶媒に分散しやすいか? それはHSPが似た溶媒に分散しやすいのだろう。また、そうしたカーボンファミリーを分散しやすいポリマーは、同じくHSPが似ているのだろう。ノーベル賞受賞!! おめでとう!
TiO2:
化粧品用の酸化チタンの表面修飾とハンセン溶解度パラメータ(HSP):顔料などの無機物をHSPで扱う時の基本的な方法をTiO2系顔料で説明する。顔料は溶媒中に入れても溶解もしないし、膨潤もしない。そのような時には、例えば懸濁安定性で溶媒を2つのカテゴリーに分け、Sphereプログラムを使いHSPを決定する。表面修飾のやり方によってHSPがどう変化し、懸濁安定性がどうなるか理解する。
dH(水素結合項)の分割:
ハンセンの溶解度パラメータ(HSP)の問題点として、酸性/塩基性の顔料などの分散性がHSPでは合わないといった指摘がある。HSPiPのV.3.1.xからは水素結合項をAcid/Baseに分割した値もサポートされたが、HSP距離の考え方、ハンセンの溶解球の考え方は拡張できずにいる。今後の課題だ。
電子書籍の要約版(マックによる機械要約)
Chapter 4 Coming clean (Finding Good Solvents)
e-Book: 第4章 きれいになる。
インクやペンキに使われる揮発油は健康上問題があり、代替の探索がデンマークでは必須である。そこでインクを構成するポリマーや顔料が溶媒とどのような相互作用をするかHSPで調べ、代替物の開発が非常に加速された。
Chapter 8 Shades of Black (Designed Partial Compatibility – Bitumen)
アスファルトは現代の生活になくてはならないものだ。このアスファルトはポリマーと混合されて高機能な道路用の被覆剤になる。これをHSPを使って解析する。
Chapter 9 Insoluble solubility parameters (HSP for Pigment Surfaces)
e-Book: 第9章 溶けない溶解度パラメータ
顔料はもともと溶けないので溶解度パラメータとは無縁と思うかもしれない。しかし、顔料を溶媒に入れたときに細かく分散する場合と底に沈殿する場合がある。顔料のバインダーのHSPとしてはよく分散する溶媒と同じHSPのものを用いた方が良い。
Chapter 27 Going nano (HSP Characterizations of Nanoparticles)
e-Book: 第27章 ナノ最前線
顔料やアスファルトのところで述べたように、カーボンブラック、などをHSPを使って解析してきた。同じようにCNT、C60なども見ていこう。
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