HSPiPは記名式ライセンスを採用するソフトウエアーです。記名者以外が利用することはできません。ただし、利用者の変更はできます。
大学の場合、先生が購入しても、利用者は学生のことも多々あります。
そこで、アカデミックは研究室内であれば登録者以外の学生が使っても良いことになっています。
実験器具とか図書とか、実体のある物を購入した場合には、貸し借りは普通のことでしょう。
しかし、ソフトウエアーの場合、「購入して自分のものになったのだから誰に使わせるかは自分が決めて良い」というのは明らかに間違いです。
ソフトウエアーの違法利用は大きな罰則が課せられます。
関西大学の山本秀樹教授とミルボン社のやっていることをまとめておきます。
関西大学の山本秀樹教授はHSPiPを2012年5月31日に購入しています。
ミルボン社はHSPiPを購入していません。
ミルボン社はNews Releaseとして、次の3つを挙げてハンセン溶解度パラメータの研究成果を吹聴しています。HSPiPソフトウエアーを使わなければこのような事は一切できません。関西大学の山本秀樹教授のライセンスを利用させてもらっているのでしょう。
ミルボン、関西大学との協働により 日本動物実験代替法学会第 33 回大会で「板垣宏学生奨励賞」受賞(2020.12.17)
HSP法を用い、毛髪ダメージ補修成分の効果予測システムを構築(2021.5.25)
HSP法を用いて、眼刺激性に関する動物代替試験の結果を予測するシステムを構築 (2022.3.31)
HSP法を利用していることをこれだけ会社として喧伝している。
新しい発見をしたと特許を書く。
学会発表を行い、賞をもらう。
システムを作成したと発表する。
これで、HSPiPをミルボン社の社員は使っていないと言い切る神経が理解できない。
ソフトウエアーのボタンをポチするのが学生であれば、その結果を受け取る方はソフトは購入しなくて良いとでも思っているのだろうか?
この問題の責任は、ソフトウエアーの利用を供与した関西大学の山本秀樹教授の側にあるのか、利益供与を受けたミルボン社の側にあるのか難しい問題ではある。
詳しい経緯をまとめたので,特にアカデミックユーザは一緒に考えて欲しいと思います。
最悪、こんなことがまかり通るなら、アカデミアに対する優遇をやめて、アカデミアも記名したもののみが利用できるに変更しなくてはならなくなります。
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