JOBACK法物性推算で著名なDr. Jobackが、11月3日からの、AIChE’s Annual Meeting in Boston、Exhibits Hall Booth 420で展示を行う。
その際に、ASOG法を使った気液平衡推算のデモもやるそうだ。(Joback先生からメールが来た)
BOSTONへ出かける人は是非ブースを訪れてほしい。
ASOG法というのはAnalytical Solution of Groups の略で、溶媒同志の活量係数を推算して、気液平衡を計算する。
ASOG法の基本はこちらのページを参照してほしい。
気液平衡の推算法はUNIFAC法が有名であったが、コンソーシアム方式になってからは、ほとんど情報が外に出なくなってしまった。例えば新しい溶媒ペアで気液平衡を測定してもUNIFACの原子団パラメータは決定できない。(論文を書けば彼らは使うだろうが)
コンソーシアムに参加しているお金持ちの企業以外は関係ない技術になってしまった。
ASOG法はほぼ同様な技術であるが、プロセス・シミュレータへの実装が進まなかったためか、実際に動かす事はできない。
たまたま、私がDrを取った時の主査の栃木先生がASOGを最初からやっておられた。
栃木先生はいまだに開発を続けている。
そこで、私はASOGのパラメータを決定するプログラムを作ってASOGを復活させようと足掻いている。
AiSOGによる気液平衡推算
AiSOGというのは Artificial Intelligence for Solution of Groupsの略で、AIの内部対戦法を使ってASOGのパラメータを決める方法だ。山本(pirika.com社CEO)が開発しているソフトだ。ASOGに愛(i)を入れようプロジェクトだ。
AI時代の物性推算法の構築技術
分離技術会の雑誌に投稿した。でも何のリアクションもない。

後はJoback先生にお任せか
まー、6年前にASOGで計算するページを立ち上げてもほとんど何のリアクションのない。
Joback先生がWeb版を立ち上げてもどのくらいのリアクションがあるかな?
もしアメリカでニーズが高いようだったら、こちらで開発したASOGのパラメータを提供しよう。元々のASOGは31グループ、520種しか決まっていない。私は55グループ、1539種決めてある。逆輸入して売り捌こう。
HSPiPで計算できるSMILESの分子ペアであればHSP-AiSOG法(LLC: Pirika.com社製ソフトウエアー)を使うと活量が計算できるようになった。
ASOGパラメータが揃っているものはAiSOG法で、パラメータがないものはAIに予測式を作らせたのでそれを使う。
ASOG法というのがどのくらい分子間力を正確に記述できるのか、1979年のパラメータで実際に試してみよう。
グルーブ間相互作用パラメータaklのバージョンは一番初期のMN1979を選択する。
次に溶媒ペアを選ぶ。必要なパラメータは全て読み込まれる。
Calc. AiSOGボタンを押す。1979 Book Dataの場合には、書籍に記載の圧力条件、温度条件が自動でセットされるので、Calc. AiSOGボタンを押すだけだ。
実験値のデータは緑色(水色)の丸で表示される。いろいろな系を選択して結果を眺めて見て欲しい。1979年にはこんな事ができていた。本当のASOG法は蒸気圧を計算するAntoine定数は実験値を用いるが、AiSOG法ではSmilesの構造式からAntoine定数を推算して使う。
つまり、活量係数を構造のみから推算する事が可能となった。これはすごいことなんだ! 復刻版:ASOGによる気液平衡推算法はよく読んどいてくれ。