それじゃー、先生になって人工知能に教えてごらんって言ってあげましょう。
こんなのをTech-Pot サイエンスカフェでやろうと思って準備をしています。
まずスタートボタンを押してください。
そして左のマウスボタンを押しっぱなしにして”自分がジグザグだと思う図形”を描いてください。(マウスをドラッグする)
そしたら、これは”ZigZagだよ”って教えてあげる為に、Learnボタンをクリックします。
一旦クリアーして、次には”自分がクネクネだと思う図形”を描いてLearnボタンを押してください。
それを繰り返していくと、絵を描き終わるとそれがどちらかを正しく答えるようになります。
この教え方は、大人が子供に教えるのと全く同じ方法ですよね?
先に定義する必要はありません。
これをプログラムで認識させるのはとても大変な事です。
小さく描いても、大きく描いても、斜めでも、逆向きに書いてもこれはどっちって教えてあげればそれを学んでいくのです。
このページを読み込み直して、ZigZagの所に○、Kunekuneの所に▷と入れてStartしてみましょう。元のプログラムは同じなのに、何を教えたかによって答えは変わるのです。
このプログラムは、近代科学社、中野肇、「脳の情報システム」1995年出版にあったものを書き直したものです。30年も経てばハードはものすごく進歩したので、”これは猫だよ”,”これは犬だよ”とか、”このX線写真の肺には癌があるよ”とかも教えることは簡単になります。
まー、AIに教育と言ったって、実際にはこんな事を高速に、飽きもせず繰り返しているだけなのです。
このプログラムは、2003年にJAVA版で公開した後、JavaScript版に代わりながら20年公開されてます。
でも、Tech-Pot サイエンスカフェの打ち合わせの時に、初めて”途中までKunekuneで書いて、その後ジグザグにしたらどうなるのですか?”という質問を受けました。
そうした疑問を持つことこそが、人間に残された大事な資質になるのだと思います。
サイエンスカフェに来るのはどのような方なのかは、まだ分からないです。
もう少し中身に踏み込んだ説明をするのか、中身はどーでもいいから、こんな事に使えないか、あんな事にって議論するのか。出たとこ勝負かな。
お子さんと一緒にサイエンスカフェに参加したいなんていう方が現れたら、大成功ですね。