似たものは似たモノを溶かす。
似たHSPの物質は似たHSPの受容体と分子集合体を作る?
最も毒性の高いダイオキシンPCDDは、女性ホルモンとほぼ同じ大きさ、形、ハンセンの溶解度パラメータ(HSP)を持つ。
エストロゲン-受容体複合体は核内へ移動し、特定の遺伝子の転写を活性化する。PCDDがエストロゲンに似たHSPを持つなら、PCDDも受容体複合体を作るのだろうか?
環境ホルモンの代表的なHSP分類は2010年のpirikaの記事「HSPと環境ホルモン」で解説した。
簡単に言えば、女性ホルモンは核内に入りこまなくてはならない。つまり、その分子の大きさとHSP値の窓が開いているようなものだ。
その考え方で、新しい化合物があったときに、HSPiPで分子の大きさとHSP値を計算して、窓からの距離を計算すれば、in silicoでの材料評価システムになる。
第一薬科大学では、来年だか、再来年だかにin silicoの授業を受け持っているので、ネタを増やし始めなくてはならない。(まー、その道の専門家がみつかったら、授業は譲ことになっているのだけど。)