HSPiPのユーザーとlogKowについて議論している。有機層でのHSP距離だけでなく、水相でのHSP距離(逃避傾向)も加味する必要があるかどうか?どうかだ。
逃避傾向というのは、水の中に居たくないので油層に逃げる、それはHSP距離が長いから。もしくは、油とのHSP距離が長いから水層に逃げる。その傾向だ。
液液抽出とHSPでも説明しているように、有機溶媒と溶質のHSP距離と水と溶質のHSP距離の比になりそうなものだ。
またHPLCなどの連続抽出でも同じような図を使って説明している。
最初はそのような方針で計算してきたが、実は水層でのHSP距離はほとんど効いていない。
油層のHSP距離と分子体積だけで良い。
その理由は、
logKowは1000/1000 でも0.1/0.1でも比率なので同じになるからなのと、
オクタノール自体が水に540mg/L溶けてしまうから
だと考えている。
まー、理由の表現方法は人それぞれだろうから、自分で理由を考えて見ると良いだろう。
ニーチェに言わせれば、「事実なるものは無い。あるのは解釈のみ」なのだから。