企業内大学での教育、大学内企業での教育

ダイキンやコカコーラ、日立での企業内大学での教育に関する記事が今朝(2021.11.8)の新聞に載っていた。
日本は終身雇用を前提とした社内教育制度が残っていたが、まー破綻している。
情報関連の遅れを取り戻すのに社内で教育しようというのは分からないでもない。
しかし、世界で通用するぐらいに育ったら、会社から飛び出てしまうだけの様な気がする。

同じ新聞にITゼネコン(IT業務の下請け化)の記事が載っていた。プロジェクトが取れた時にIT技術者を雇い、プロジェクトが終わったら解雇する欧米と異なり、解雇がしにくい日本では、下請けに流していくしかない。すると全体像を知らない成長できないIT技術者が取り残されていく。

さらに、大学教育に関する記事も載っていた。大学へのアンケートの結果、学生の将来として情報関連をきちんと教育しなければならないと学長たちは認識しているらしい。

ただ、現実としては、予算の少ない大学は、企業との共同研究などで、「タダの労働力=学生」を使って成果を出すことに明け暮れる。そして、それをOJTによる教育とか嘯いている。

ダイキンは化学系の研究も対象にしている。そういうところが是非頑張って欲しいものだ。ダイキンが色々成果を出していけば、私の方にも企業内教育が回って来るかもしれない。

元企業内の研究者を横浜国大や第一薬科大学が非常勤講師に雇うのは、企業的センスを学生に教えてくれっていう大学からのメッセージだろう。