5分でできることを2時間に引き伸ばす。

映画とかを5分にまとめたようなサイトが人気のようだ。
僕なんか、自慢じゃないが、アニメが好きで、ケーブルテレビで、何度でも同じアニメ見ている。スタートレックのDVDも何回見たことか。

そんな、早送りのような人生を送っていたら、人生やることなくなって暇すぎて困ってしまうのでは無いかと心配になる。

幸い、定年退職して2年ちょっと。まだまだ退屈はしそうにない。
今、凝っているのは酸解離定数, pKaの予測式の開発だ。

これまでにも何度もチャレンジした痕跡がハードディスクに残っている。
2014年ごろ、CALTECHのGoddard教授と先生がMO法、僕がChemo-Informaticsでやっていたのを皮切りに、2年に1度ぐらいずつチャレンジしては跳ね返されている。

やり直す時には、大抵、解析用のプログラムの改良や、新たな識別子の作成から入る。

このpKaなどは沸点などを解析するソフトを使ったら失敗する。
沸点などは、多かれ少なかれ、全ての原子団が寄与するが、pKaや大気寿命を支配する水酸基ラジカルとの反応性などは、分子のごく一部だけが関与する。

自分はWinner take allプログラムと呼んでいる。
それを、改良しては、跳ね返されている。


今回は、ベースは2014年に作ったEvansのpKaの予測式。これにさらに、DMSOやアセトニトリル中で測定したpKaまで含めたデータセットに対して、これよりも精度が高くなることを目標に頑張っている。

とは言っても、頑張っているのは、僕のMacで、いつも4−5個そんな解析ソフトが走っている。
まー長いものは1-2ヶ月延々と走り続けている。
時には、3台のMacに15個ぐらい計算させる。
そうやってHSPiPの新しいパラメータなどを決めたりすると、その値を使って、他の難題にチャレンジする。

でも、ちょっと暑くなってきた。
チャレンジを中断するのは、たいてい、そんな理由だ。
後は、冷房の効いた部屋でアニメでも見るか。