ガクチカアピール、pirika研究会で特許回避法を学ぶ!

学生の時に力を入れてきた事はなんですか?というガクチカがあるらしい。
コロナで書くことが無くなったとか。

しょうがない。pirikaが一肌ぬごう。

学校の枠を超えて、pirika研究会で社会人と一緒に学ぶのはガクチカとしてアピールして良いことにする。
第3回の研究会は特許の回避方法がメインだ。

引き続き、HSPiPの使い方を説明した。HSPiPのSolvent Optimizer(SO)の機能を使えば、あるポリマーを溶解する混合溶媒の設計は簡単にできる。

しかし、ブロック・コポリマーのように異なる溶解性を持つ2つのパートを持つ場合には(SO)を使うにしても中心ではない位置を設定しなければならなくなる。

それをやってみると意外と難しい。

特に、ある溶解球の中心の近傍であれば、混合溶媒で設計しなくてはならない領域はとても限られる。

しかし、溶解球が二つある場合には、球の接合部に沿ってとても多くの溶解可能性のある領域が存在する。
ある一部を特許で取られていても、グルーっと全部特許を取って仕舞えば勝ちだ。

解析した例は、ある自動車会社の特許で、LiB用の正極バインダー、ポリビニリデンフルオライドの溶解性についての特許だ。

ハンセン溶解度パラメータ(HSP)とポリフッ化ビニリデンの膨潤性

ハンセン溶解度パラメータ(HSP)とパッキンの膨潤性 

このポリマーは2つ溶解球があると考えるが妥当だ。

そうした事をやりたいなら、プローブ法でやるのが良い。
ハンセン空間にプローブをおいて、スライダーで位置を動かす。
すると、そのHSPを得るのに必要な混合溶媒の組成も答えてくれる。

そんなソフトを昔に作ったという話は前に書いた。
HSPの基礎講習会。学生はトータルリコールにもなる。
今回は使い方だ。

次回は、自分のデータにプローブ探索機能を入れる方法も説明をする。

ちゃんと習えば、学生でも、企業の特許を蹴散らすぐらいのことはできる。
そんなんことを、大学の学びを離れて、pirikaの研究会で学んだ。
ガクチカとして、好きなだけアピールに使ってくれ。

そんなことができるようになった学生が欲しいっていう採用担当者の声も聞きたいな。