HSPiPの温度依存性物性値の推算

Abbott先生から、それを計算したいユーザーがいると問い合わせがあった。
いくつかの溶媒について計算したいらしい。

もともと、HSPiPに搭載しているY-MBは温度依存の物性値は任意の温度で物性推算できるようにしてある。
ただ、温度を25℃に指定しているだけだ。
だから、温度範囲と分割幅を入力すれば、その温度の時の物性値を吐き出させるのも簡単だ。
他えば、298.15-398.15Kまで10度刻みで、ブタノールを計算すれば次のようになる。

通常のY-MBの計算結果に加え、温度のデータを吐き出す。
パラメータセットも以前のY-MBのものを選ぶこともできる。エクセルにペーストすれば自由に扱える。

このプログラムはJavaScriptのプログラムをnodeJSで固めたアプリケーションで、Windows, Macのスタンドアローンのプログラムとして動作する。

HSP50の会議の時に配ったものだが未だにちゃんと動くようでびっくりした。

有効期限は5年に設定しているはずだから、もうそろそろ動かなくなるはずだが。

そこで現在、その2022年バージョンを作っている訳だが、差し当たってはこのpower toolを使って計算するのが楽だろう。