バイオ系酸化防止剤

2024.8.6

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タネ文献

Solubility prediction of bioantioxidants for functional solvent by group contribution method 
Kyung Ai Park, Hyoung Jin Lee, In Kwon Hong
J. Ind. Eng. Chem. (2010), doi:10.1016/j.jiec.2010.01.060

BHTをバイオ系酸化防止剤と呼んで良いかどうかは議論が分かれるところだろう。
しかし、カルボキシル基やフェノール性の水酸基を多く持つ化合物なので、新しい距離の式で解析すると有効と思われた。

定量的解析

HSPiPを使った場合でもScoreに実数を使えば定量的解析を行うことができる。

ただし、HSPiPのData Pointsを用いた解析では、3D-HSPしか解析できない。

定量的解析:HSP新距離の33式

式の形は、Score 01の時と同じである。

Ascorbic acid


この後のすべての化合物でも同じで、一番基礎的な3D-HSPの距離の式(1)でもかなり精度の高い式が得られた。Beerbower typeの式でも、一番シンプルな式(19)が精度高かった。Euclid Typeの式(1)では溶解度の高い溶媒、これは皆、極性溶媒のばらつきが大きい。これをBeerbower Typeにすると極性溶媒のばらつきが解消される。

Caffeic acid

Citric acid

BHT

Epicatechin

Epigallocatechin gallate

BHTだけ少し傾向が異なる。
ヒンダード・フェノールと呼ばれる化合物は、水酸基が嵩高いt-ブチルに挟まれるため、OH基としての性質が隠されている。

すべてのケースで、Beerbower typeの(19)式が精度高く、しかもCoeffはどれもほぼ0.5であることは非常に興味深い。


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