2024.7.15
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表面張力の推算に関しては、pirikaの物性化学でも詳細に解説している。
表面張力の推算法
表面張力の理解のために
Koenhen の表面張力
JOURNAL OF APPLIED POLYMER SCIENCE VOL. 19, PP. 1163-1179 (1975)
The Determination of Solubility Parameters of Solvents and Polymers by Means of Correlations with Other Physical Quantities
D. M. KOENHEN and C. A. SMOLDERS, Twente University of Technology, Enschede, The Netherlands
https://doi.org/10.1002/app.1975.070190423
古い論文であるが、とても示唆に富んだ論文なので読むと良いと思う。
まずPDFからテーブルを作る。最近はChatGPTにお願いして、テーブルを作ってもらう。その際に化合物のCAS番号も調べてもらう。最初はChatGPTのCAS番号検索はすごく時間がかかり、かつ、精度も低かった。PubchemなどのサイトをChatGPTに紹介し、最近は随分とうまくテーブルを作ってくれる。しかも、プログラムの形で出力してくれるのでありがたい。
得られたCAS番号から、HCode, YCode, SMILES, 名称に変換するWebアプリを用いて検証する。ChatGPTはとても便利だが、きちんと検証する必要がある。
2化合物ほど間違ったCASとなった。Meth. isob. carb. という省略形でも正しく認識しているのは驚きである。
さらにCAS番号から、データセットを作ることができる。
簡単にテーブルを作成し、Koenhenの考え方を検証できる。
データをコピペして検証してみよう。
確かにδHが表面張力に関与しないことが確認できる。
これをさらに温度まで含めて検証する表面張力の推算式を2012年に構築した。
δD, δP, δHacid δHbaseは独立に計算されるので、項目ごとに温度依存性を計算する事ができる。
この結果からもδHはほとんど表面張力に影響を与えないというKoenhenの考え方はサポートされる。
フローリー・ハギンスのχパラメータを計算するときにもδHを使わないという説もあるので覚えておくと良いだろう。
10年以上前にWebアプリを作った。HSPiPには搭載されていないが、接触角などを利用するときには重要になるかもしれない。
詳しいことは表面張力の理解のためにをお読みいただきたい。
この機能もMIユーザーの為のものだ。
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