量子ドットのような ナノ粒子のハンセン溶解度パラメータを得る方法を解説します。
(パワポ次)
まず、ナノ粒子をさまざまな溶媒を使って沈降試験を行います。そして得られた相対沈降時間(RST)を使って、溶媒を良溶媒と貧溶媒に分けます。この分類は研究者の主観に基づいた分類で良いと言うのがHSPの特徴です。良溶媒をScore=1, 貧溶媒をScore=0とします。
このScoreを使ってHSPiPで解析を行います。
(HSPiPに移る)
HSPiPからファイルを読み込み、計算ボタンをクリックします。簡単にナノ粒子のHSPが求まります。Scoreが0,1の場合にはオプションとしては、Classic HansenかGenetic Algorithm(GA)を選びます。
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この青い球が良溶媒で、赤い四角が貧溶媒です。マウスを合わせると溶媒名が表示されます。
メッシュの緑の球がハンセンの溶解球で、その中心がナノ粒子のHSPになります。以上です。お疲れ様でした。私のYoutubeの平均視聴率は1分なのであとはおまけです。
(パワポ)
e-Bookの31章にありますが、ナノ粒子の沈降時間自体は密度や粘度に依存するため、直接には比較できません。そこで相対沈降時間を用います。それには密度と粘度のデータが必要になります。
(パワポ)
一つ一つデータ集から持ってきても良いのですが、HSP Data Builderを少し改良して必要なデータを作り出すようにしました。
(Excel)
実際にやってみましょう。VisTCalcボタンを押すとCAS番号からデータを集め必要物性を計算します。そしてRSTを計算します。ナノ粒子の密度は文献に記載されていなかったので、適当に2.5と入れます。必要であればRSTの一番大きいもので規格化します。
このRSTの大きなものをScore=1、小さなものを0と入力します。このデータをもとにHSPDataのテーブルを作成させます。このテーブルをxml化すればHSPiPで読み込めるファイルを作成することができます。
パワポを流す。
HSPiP用のinputデータが効率的に作れると、生産性はとても高くなります。