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悲しき酒(片々草抜粋)

 

 

 

 

 

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02-Jan-2013

立   場          (35)
  
 ”車を降りれば、あなたも歩行者”という交通安全運動の標語がある。我々はわがまゝと言うのか、自分本位というのか、車を運転している時は、横断歩道を渡っている人がわざとゆっくり渡っているように思える。そのくせ、自分が歩いているときには ”何と車は横暴なのだろう”と憤慨したりする。

 マイカー族は、このごろ流行の一日ノーカー運動に「根本的な対策を怠っていて、車の方を無くそうなんてのは、スピード文明社会に逆行するものだ」とひそかに思い、車のない人は「自家用車族も一日くらいは歩行者の身になってもいゝではないか」とつぶやく。
 バスに乗っていて、ぎゅうぎゅう詰め込まれると「もう、これ以上は乗れないよ」と怒鳴りたくなるくせに,停留所に並んでいる時には「もう半歩ずつつめてくれゝば、俺も乗れるじゃないか」と思う。

 「人間関係を良くする為には、相手の立場に立つことだ」。と、口では言い、頭ではわかっていても、所詮人間は自己中心的なもの、なかなか相手の立場にはなりにくいものだが、皆が、その時そのときの自分の立場に固執しないで、 ”車を降りたらあなたも歩行者”といった感じで、ふと,その時にーーー俺が今、相手の立場だったらーーーと、それぞれが考えてみる余裕を持てるようになったら、随分、この世の中はスムーズに行くんだろうがなあ。

         日 曜 日          
  
 日曜日の昼下がり、すべての義務感から解放され、ガラス戸越しに日向ぼっこしながら、ぼんやり目を閉じる。
 近所のラジオから ”のど自慢”が聞こえてくる。考えてみればまだ学生の頃・・・終戦直後から連綿として続いているこの番組ーーーよくもまあ次から次と ”自慢”の人が絶えないものだなあ。。
 それにしても、あの鐘の権威は大したもの、最近は権威の殿堂,裁判所でさえ騒がしいというのに、鐘がカーンと鳴ると、実にあっさりと引き下がる。 ”何でこの俺が一つなのだ”とゴネた話は聞いたことがない。あの鐘の権威はどこからくるのだろうか?。

 何だか足許が冷やっこい。見るとさっきまで陽があたっていたのに、カーテンの影が伸びて、その部分が日陰になっている。この体と言うものは、何と精巧に出来ているのだろう。生体学的にどのような仕組みになっているのかは知らないが、ほんの三センチくらい足先が日陰になっただけでも、ちゃんと状況の変化を感じるように出来ている。

 考えてみると、この一週間はたまたま?夜の会が続いて、家で食事をしたのは一日だけ、後の五日はその日のうちに帰ったり翌日に帰ったりーーー。そんな生活が十何年、大抵の機械なら壊れているだろう。
 「体力じゃあない、精神力だ」と、いくら威張ってみても、体の中は自分で手を加えて修繕できるものではない。体自身がそれぞれの機能を発揮し補い合ってくれているーーーこれに頼りお願いするより手のつけようがない。
 体に感謝し、そして大事にしなければいかんなあ。

         ーーーも の はーーー (Ⅲ)      
             
     不安なもの
         フィルムの切れた 昨晩の行動

     信じられないもの
         養老の滝

     困ったもの
         会社に来て気がついた シャツの口紅
        
     たよりないもの
         ショーユのないトーフ

     離したくないもの
         二日酔いの 枕

     口惜しいもの
          栓抜きのない ビール

     なくなるもの」
          ライター  傘 ネクタイピン 

     高いもの
          ホステスの飲む カクテル

     たのもしいもの
          サッポロ・ジャイアンツ 

     目をこすりたくなるもの
          二重に見える ストリップ

     いまいましいもの
          隣の部屋の ドンチャン騒ぎ

     いゝかげんなもの
          バーテンの お世辞

     わからないもの
          アチタの ヒョーズンゴ

     気の毒なもの 
          酔っ払いを乗せてしまった 運ちゃん

     行ってみたいとこ
          酒のない国?

(72・S・47・3・41歳)