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02-Jan-2013

四   月             (55)
         
   学校も、会社も新しい年度を迎える
   小学校では、真新しいランドセルの一年坊主を迎え
   会社では希望に胸ふくらませたフレッシュマンを迎える
   それらはちょうど,風雪に耐え抜いた樹木が
   春とともに年輪をひとつ加えるのに似ている
   庭に積った雪の中に
   枯れたように立っている草木に
   もう、うぶ毛に包まれた新しい芽が
   ちょっぴり顔をのぞかせている。

       新入社員に (Ⅰ)        
  
 四月は、会社に新入社員を迎える月である。そこで、希望と不安を胸に入社して来たフレッシュマンに、先輩として土筆生からも一言。

 ”初心忘るべからず”とは、言い古された言葉であるが、君達ががそれぞれの事業所で迎えた入社式で、社長(所長・支店長)が、会社の上司として、人生の先輩として、君達のためにどのようなことを話されたか、もう一度思い出して整理してもらいたい。その日、君らは事の内容は異なるにせよ、それを聞いてそれぞれ何かを心に誓った筈である。

 ”継続は力なり”という。その日、君らが胸中深く誓ったことが力として身につくかどうかは、それらを日々心を新たにして継続することである。
 敢えて、「初心忘べからず」という所以である。

 君らは、日石グループに入社するまでの間学生生活を送ってきた。学生生活を振り返ってみると、小学校は中学校の、中学校は高校の、高校は大学の生活を送るための準備期間であったといえよう。そしてそれら学生時代のすべての生活は、考えてみれば社会に出るための準備期間であったと言えないだろうか。

 そして、君らは、今社会人となった。しかも、自ら希望した会社に選ばれて入社した。
 君らの目の前は、ご両親を含めてバラ色に輝いていることだろう。ただし、今までは準備段階、人生はこれからである。
 君ら新入社員が、ここに至るまでの道程は、それぞれに異なっていたが、今、君らは社会人として同じスタートラインに並んでいる。

 学生時代は、いくら大きな事を言ったって、とにかく「学生」ということで、社会から庇護を受けていたことは否めまい。夏休み然り、学割然り、アルバイト然り・・・。
 ただし、これからは「社会人」である。自分で働いて自分の生活を立てるのである。そして、君らは、これからの人生の大半を会社を中心に過ごすことになる。会社というところは、自ら努力する者のためには側面から必要な援助は惜しまない。ただし、とどのつまりは自分自身の ”やる気”・・・自己啓発の如何にかゝっている。
 ”水を飲みたがらない馬に水を飲ませることは難しいが、水を飲みたがっている馬に水を飲ませないようにすることはもっと難しい”と言う。すべからく、水を飲みたがる馬になって貰いたい。

 そして、最後に、社会には学生時代にはなおざりにされがちで、しかも大目に見逃されてきた「長幼の序」ということが厳然としてある、ということを肝に銘じて貰いたい。人の社会を円滑に保っていく潤滑油は、長幼の序を基にした「礼儀」である、ということを忘れないように・・・。

 「初心忘るべからず」 「自己啓発」 「長幼の序(礼儀)」の三つをはなむけの言葉として贈り、最後にもう一言。ーーー「継続は力なり」!。

      ごまめの寝言 (Ⅳ)          
          
       ーーー長 ・ 短ーーー
 長所と短所は裏腹である。
 たとえば ”おおらかで、のんびりしている”というのは、長所なのか、短所なのか?

       ーーー意  志ーーー
 意志は、前向きに作用すれば ”意欲”となり、後ろ向きに作用する場合は ”抑制”となる。
 われわれは、普通、意欲の面にだけ意志を認めているけれども、抑制の面にも意志が必要なことを意識する必要がある。
         
       ーーー効  用ーーー
 ナタでヒゲは剃れない。
 カミソリで薪はは割れない。
 適材適所の効用。
(74・S・49・4)