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悲しき酒(片々草抜粋)

 

 

 

 

 

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02-Jan-2013

統   率           (58)
  
 例によって,蜂の喧嘩(さしつ・さされつ)の席で・・・。K・I氏の訓戒。

 「オイ、どうする、こいつはな、陸士(陸軍士官学校)出身だぞ。そいでだな、こいつはカナヅチなんだとーーー泳げないんだとよオ」
 「なあ、お前(土筆生のコト)陸士出身といやあ、旧帝国軍人の中で、陸軍を背負って立つ人間じゃあないか。それがだなあ、わたしゃ陸軍だから泳げませんとよー」。

 「どうするお前、いやしくもだなあ、陸軍であれ海軍であれ、部下の生命をあずかってだなあ、お国のために指揮を執る、その将校がだなあ、泳げませんとは、何ごとだっちゆうんじゃ」。
  
 「わたしゃ海軍だから山には登りませんと云えるか?。戦争じゃ何が起こるか判らん、陸軍だって泳がにゃならんこともある。ましてや、将校じゃないか、部下が溺れそうになったらどうするっちゆうんじゃ、溺れるのを黙って見とるんか?。いやしくも人の長たるものがだなあーーー」。
  
 「なあ、お前そう思わんか、こりゃ会社でも同じことぞ、わたしゃ技術屋、俺は事務屋・・・相手の分野は知りませんじゃいかんのぞ・・・」。

 「 ”泳げん陸軍”・・・エエ話じゃろうが。今度、片々草に ”統率”ちゅう題で書いといちくれ」。
           
            精   鋭            
  
 ある人が奉公人を沢山使って商売をしていた。まあまあの繁盛である。ところがある日主人がふと考えた。 ”どうも、あの小僧の動きがにぶい、あいつは居なくてもさして商売には関係ないのじゃないかーーー?”。そこで、その小僧にヒマを出したが、やはり商売の方にはさして影響がない。   
 だとするとあの小僧も・・・あの番頭も・・・てなことで番頭さんにもヒマをやる。・・・ついに、家の女房も無駄ではないか・・・?。とうとう女房も離縁してしまったが、自分ひとりで一生懸命働いてみると結構もとの間口の商売ができる。
 ・・・だとすると、或いは俺も無駄なのかも知れないってんで、首をくくってしまった。・・・というのは、落語の世界の噺であるが・・・。

 「少数精鋭主義というのは、精鋭を少数置くとということではなく,人間を少数にすることによって、精鋭が育つということ」である。
 話は古くなるが、日露戦争、日本海海戦でパーフェクトの大勝利を収めた東郷大将が、時の連合艦隊を解散するときの辞の中に次のような言葉がある。
 「百発百中の一砲、能く百発一中の敵砲百門に対抗し得るを覚らば、われら軍人は主として武力を形而上に求めざるべからず・・・」

 ”嵐だ嵐だ、生きなければならない”とは、誰の言葉だったか。われわれの石油業界に嵐が吹き寄せている。

 

           競   争          

 きわどい時間の差をタッチの差という。
 話は少々さかのぼるが、ミュンヘンでのオリンピック。四00メートル自由形個人メドレー。一着、スエーデンのラルソン君。二着、アメリカのマッキー君ーーー。
 タイムはともに、四分三十一秒九八。ところが、ラルソン君は・・・秒九八一。マッキー君は・・・秒九八三であったという。
 ドイツご自慢の自動計測装置によるものだが、その差は一秒の一、000分の二。これを距離?に換算すると四ミリ、米粒ひと粒くらいの差だという。
 水の中でどうやってこの差を測るのかしらないけれどホントかいなと思う。も少し爪でも伸ばしておくか。

 そこへいくと、同じ勝負ながら、野球の「セーフ・アウト・ストライク・ボール」。相撲の 「只今の勝負、同体と物言いがつき、取り直し」・・・なんていう方が可愛げもあり人間味もあって救われるな。

       価 値 観              
  
 TVで、何とかマラソンの中継放送をやっている。雨の中を大勢の選手が一団となって走り出す。TVの中継車が一緒に走りながら克明にその状況を映し解説する

 これを見ていたおばあちゃんの曰く。
 「こうやって、こんなに沢山の人が走って、競走して、何をしに行くでもなし、何を運ぶでもなし・・・。みてごらん、この雨の中をずぶぬれになって・・・。ごくろうなことですねえー」

(74・s・49・7)