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2012.1.12
対応するブラウザーをお使いなら、上のキャンバスに分子を複数描けばRTがどのくらいかを得る事ができます。
日立 High-Tech 技術資料より
HPLCのRT(保持時間)データ
課題: HPLCの保持時間を推算するモデル式をYMBとYSBを使って構築してみましょう。
例えば、
保持時間=A分子体積+BHansenのSP値-C
A-Cの値をVSMRを用いて決定してみましょう。
他のHPLCの保持時間推算でもほとんど全てでそうですが、HPLCの保持時間はHansenのSP値と分子体積で表現する事ができます。
これは、特にHPLCのカラムにODSを使った時に顕著です。
これは以下のスキームに示すように、ODSカラムでは溶質がオクタデカンに溶解とキャリアー溶媒への溶解が繰り返されて分離されるというHPLCの機構から考えると理解されます。
つまり、非極性の溶媒との連続抽出を行っているようなものです。
ヘキサンへの抽出をlogKowをベースに考えて成功したように、この保持時間もlogKowをベースに考える事もできます。
モデル式=A*logKow+B*分子体積+C
オクタノール/水分配比率につてはPirikaのこちらの記事を参照してください。
分子体積は密度と分子量から計算できます。密度に関してはPirikaのこちらの資料を参照してください。
大阪府立公衆衛生研究所報 第47号 平成21年 (2009年)にある、HPLCの保持時間を解析してみましょう。
防腐剤のHPLC、保持時間データ
モデル式= -AdP -BdH +CdD +D分子体積 -E
2つの化合物がこのモデル式では合わない。どの化合物が合わないか、何故合わないか検討してみましょう。
お茶に含まれるカテキン、大豆に含まれるイソフラボン、ベリー系の果実(ぶどう)に多く含まれるアントシアニンの総称です。強い抗酸化作用があり、病気や老化の原因とされる 活性酸素を取り除く働きがあります。
O+の部分はエーテルとしてYMBで計算してみましょう。
保持時間= -A分子体積 -BHansenSP +C
YMBを用いてA-Cの係数を定めてみましょう。
有機酸のHPLC,保持時間(RT)データ
有機酸の保持時間のモデル式をたてて見ましょう。
このようにHPLCの保持時間とハンセンの溶解度パラメータ、分子体積は非常に高い相関があります。
違うカラムを用いた場合など、自分だけのファインチューニングした保持時間の式を作りたいのならYMBとYMBが有効です。
ガスクロもHPLCと同様で、連続蒸留しているようなものです。
アレルゲンのGC分析
GCの保持時間があり、各成分をYMBで計算すればすぐにモデル式を作れるでしょう。
モデル式= A*沸点 -B*hansen totHSP -C
YSBを使ってA-Cの係数を定めてみましょう。
沸点の推算に関してはPirikaのこちらの記事を参照してください。
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