ご ま め の 寝 言
(電 車)
電車が並んで同じ方向に走っている。おや?・・・”向こうの電車が後ろにさがり出したぞ”と思ったら、さにあらず、こちらのスピードが向こうより早くなっただけのことだった。
逆にこちらはちゃんと走っているのに,向こうの電車が早くなると、とたんにこちらが後ろに下がっているように見えてくる。
ーーー人生にも、時々そんなことがある。
(悔 や み)
あの時、何故あんな言動をとったのか?。その時は思いつめて、考え抜いて、そうするより方法がない、と思いつめてやったことが、今の時点でこうやって考えるてみると、時の流れに消されてしまって、何のことはなく悔やまれることがある。
(対 話)
大切なのは対話だ、会話だ、人間関係だ、という。だけど、話し合うことで、話し合えば合うほど、考え方の不一致点を確認し会って、かえって相手との溝を深く掘りあい、お互い相手を向こう岸へ追いやってしまうーーーという話し合いもある。
(悩 み)
悩みは誰にもある。この世に悩みの無い人間は一人もいないのに、いつも自分ひとりが、自分だけが不幸で、世の中の悩みを全部しょってると、キリストみたいな顔をした人がいる。
ーーー明るく行こうぜ。
(心のベルト)
言葉の調子・・・。
”よく降りますねえ” ”ほんとにねえ”と、お互い同情的にさりげなく慰めあえる人もあれば、同じ言葉を言われても ”俺のせいじゃねえや”と言ってしまいたくなるような調子の相手もある。
(振 り 子)
人生は振り子。行き過ぎれば戻ってくる。行き過ぎを気づかせるには、途中で止めるより、行きつくところまで行かせてみたらいい。
いずれにしても、人間、自分で自分を見直さないことには、傍でいくら何を言っても仕方がないんじゃあない?。
(ア メ フ ト)
どういうグループか、どこからともなく多摩川の土手に集まってきて、野天で着替え、日曜日ごとにそこの河原でアメリカンフットボールの練習をしている若者達がいる。
この暑いのに男ばかりで、自分の時間を割いて、走り回り、ぶつかり合って、何が楽しいのか、と思うけど、そうやって青春の一日を過ごしている若者もいる。
(発 表)
有名な文芸雑誌B誌。表紙に「A賞発表」とある。興味を持って買って電車の中で開いてみたら「A賞ーーー該当作なし」という「発表」だった。
(囚 人
□(かこい)の中に、”人”を入れて囚人。
その囚人が、朝・夕規則正しい生活で、食事も栄養とカロリーを考えた粗食のお陰で長生きする人が多いという。
糖だ・コレステロールだ・蛋白だ・メタボだ・ダイエットだと騒いいでるシャバの方々・・・どうする?。
(背 中)
相撲で負けて土俵に一礼。引き上げていく関取の背中は、大きいだけに淋しさが増幅されて感じる。
なぜか、負け相撲に限らず、人の背中・後姿は淋しいものである。
(有 難 う)
人から何かしてもらって”すみません”と言ったら、お礼を言うなら ”有難う”と言え・・・と教えてくれた先輩が居た。
なるほど、後ろ向きに ”すみません”というより、積極的に”有難う”と言った方が、お互いなんぼか気持がいいな。