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02-Jan-2013

スーパーマーケット

 必要に迫られて初体験のスーパーマーケットに行った。その名・サミット。
 入り口備え付けのでかいカゴを下げるのにやや勇気を要したが、後の買い物は至って快適。空調は効いているし通路も広くて清潔、商品の配列も工夫してある。何よりも自由で店員があゝだこうだとまつわりつかないのがいい。

 「食・色性ナリ」・・・というけれども、ことは人間の第一の本能 ”食”にかかわることである。おまけに、どれも手ごろな値段に分包されているせいか、手にとって値踏みをしては、ついポイとカゴの中へ放り込むような仕組みになっている。

 どういうわけか値段は,いずれも一四九円とか二九八円とかいった具合に、必ず次の大台から一~二円下でまとめてある。よーく考えてみると、三百一円と二九八円で三円の差でしかないのだが、三百円台と二百円台とでは,随分と感じが違うものである。

 お次はレジーーー(おばさん方と一緒に並ぶのがやゝ恥ずかしく、人数の少ない列の、カゴの中身の少なそうなところを選ぶ)。このレジの女の子の捌きの早いこと・・・一人の勘定がすむとお釣りを客の目の前で確認し、カゴに袋を添えて  ”ありがとうございました””またお越しください”と両手を揃えてお辞儀をしたらもう次のお客。”いらっしゃいませ”とまた両手を揃えて挨拶、商品名と値段を客の前で読み上げ確認しながら左手でカゴへ移す。この間右手はピアノを弾くような軽いタッチでキーを叩いていくーーー見事な手捌きである。

 ”ハイ・・・・000円でございます” ”一万円お預かりします”(札はすぐにしまわないで、目の前に磁石でとめておく。時に五千円出しといて、さっき一万円渡したじゃない、というおばさんがいるのだと言う)。”先に0千円お返しします。イチ・ニイ・サン・・・声をだして客の目の前で確認していく(これなら文句ナイデショ?という感じ)。”はい残り0円X十円です”。ていねいに両手を揃えて”有難うございます。またの・・・”これを一人ひとり正確に実行していくーー。やや大仰でぎこちなく田舎風ではあるが、それなりにはっきりしていていい。

 ーーーと、そんな訳で思いがけず余計なものまで買ってしまったが、誰に勧められたわけでもなし、自分が勝手に選んだもの、その上何やらやや贅沢したようないい気分ではある。・・・すっかりテキの術中にはまったかな?。

 最後に、折角だから週刊誌なみに秘情報をひとつ。
 スーパーで新しい商品を補充する。その時、賞味期限の日付けが迫った食品(例えばパン)を早く売りさばくにはどうするか?。この道のベテランの話によると、これは、同じその商品の左の方に、さりげなく並べておくのだと言う。何故か?。・・・その人の話によると、経験的にいって人は物を物色する時、人間の目線は左から右に動いていくという。だからスーパーの人の流れも時計回りに、左から右に誘導されるようになっている。
 ”パンを買おう、パンはどこにあるかな?。あっパンの棚だ。そこで最初に目に入るのが一番左に並んでいるパン。これをとってポイとカゴに入れる”という算段になっているのだそうだ。
 お疑いの向きは、実地にお試しを・・・。
(86・S・61・11)