溶解関係の蔵書。もういらないから捨てる?

ハンセンの溶解度パラメータをやっている関係で、日本で手に入る書籍はなるべく全部入手してきた。もう絶版な本も多く、本を裁断してスキャンした後も捨てるに捨てられなく本棚の一角を占めている。その本棚も、もう、80%埋まってしまった。

時々、パラパラ見ると本当に新鮮だ。
新しい考えが浮かぶ。

今朝の新聞で、国会図書館が、(著作権は切れていないが)絶版になってしまった本のデジタル版を貸し出すとあった。それならもう捨てるか??

とても良い試みだと思う。
理工学書、特に化学系の本には古いものの中にもとても示唆に富んだ物がある。
特に1970年代ごろのものに。
他の科学と違って見えない物が多く、想像力を逞しくして考えなくてはならないからではないかと思う。

多くの場合、理工学書は、科学の進歩が早いから寿命は長くはない。
そして、その中身は次の世代の研究者に引き継がれていくものだと思う。
一種の公共財産のように扱うべきなのだろうな。
(ハンセンの溶解度パラメータは誰に引き継がれるのだろうか?)

そう言った意味では、所謂、商業論文雑誌など、公共財産の対極にいる。
早くネット上に全部載るような時代になれば良いのだが。

国会図書館からデジタルで借りれるとしても、僕は、まだ本でパラパラしたい。


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