昨日、HSP講習会に参加している学生が質問があるというので、別途ZOOMで質問に答えた。
ハンセンの溶解球の球の表面あたりの溶媒を探索するやり方の質問だ。
例えば、電子線レジストなどを現像する時には、切断されて低分子になったところだけを溶かす溶媒を探索したい。
その時に、ハンセンの溶解球表面の溶解するか、しないかギリギリの溶媒を探索したい。
レジストなどは非常に狭い線幅であるので、ちょっとでも溶解性が高いと失敗する。
RED=1オプションを設定すれば良いのでそれ自体は簡単なことだ。
そして、話が終わった後、そういえばプローブ法を開発したことを思い出した。
使い方は簡単だ。HSPiPでSphereを計算した後、SphereViewerにデータをimportするだけだ。例えばDouble Sphereのジャンクションの部分の溶媒を探索する時に便利だ。
あとは、Add Probe とするとマゼンタの球が現れる。
これをスライダーを使ってハンセン空間を動かす。
そのマゼンタのHSPの位置とそのHSPを作るのに、どんな溶媒をどんな比率で混ぜたら良いか計算する。
コツは、3軸の一つを画面に垂直にすることだ。どのスライダーを動かしたらいいかわかりやすい。
2013年に作ったプログラムなので、かれこれ10年近く前か。
やはり、僕は昔は天才だったのかもしれない。
僕は、小さい時のことなどほとんど覚えていない。
でも、子育ての最中、子供の歳のころを思い出したりした。
若い学生と話をするのは、昔のことを思い出すのに役に立っているのかもしれない。
そんなら、HDをよく調べろって言われそうだが、プログラムなんてテキストファイルなのに15GBもある。
よほどのことがなければ調べない。
頭の片隅のメモリーを取り出す装置ができるのが先だろう。
そんな事より、10年前のプログラムが、いまだに動くことを褒めてくれる人はいないものか?
「HSPの基礎講習会。学生はトータルリコールにもなる。」への2件のフィードバック