今なら、3人雇ったら1人分の負担がもれなくついてきます。

正社員と非正規社員の格差問題。問題の根源は税収を取り逃したくない国のせせこましい政策では?

私も、去年pirika.comという合同会社を作ってみて初めて知ったことがある。
会社で給料を出す。例えば簡単の為、月30万。
厚生年金、18.3%、健康保険、介護保険で11.79%取られる。
要するに30万を3人に払ったら、30万近くの社会保険料を無条件で取られる。
今なら、3人雇ったら1人分の負担がもれなくついてきますだ。

年金は現役6人で1人の老人を支える。
だけど、社会保険の会社に対する負担は問題視されない。

事業税、法人税や所得税や住民税は別の話だ。

給料を上げれば、比例して社会保険料も上がる。
つまり、日本では社員の生産性が世界の1.33倍なければ経営者はやっていられない。
50代以上で働かないおじさんが一定数いるなら、2倍くらいの生産性が欲しいものだ。しかし、OECDの中でも日本人の生産性は最低レベルだ。

そして、日本では正社員を採用すると、解雇がとてもしにくい。
アメリカみたいに簡単にレイオフできない。

アメリカで、新しいビジネスが次々に生まれ、元気が良いことを羨ましがる。
そして大学に10兆円ファンド出したりして、物真似しようとする。
でも状況に応じてレイオフできないなら、しかも70歳まで雇用するなら、とてもじゃないけどうまくいくとは思えない。

日本では雇用を守るという名目でレイオフできないようにしている。
事業を閉鎖しても雇用を守るため、従業員は他の事業へ移動。
それなら、専門性などいらない。それで済むなら誰にでもできる生産性が低い仕事だったってことだ。

だから、非正規採用を増やすのは自然の方向だ。

じゃー、なぜ、表面的に物真似するだけでなく、レイオフなども真似ないのか?

簡単だ。

入社後、50年間、社会保険料を延々と会社から絞り続けられる。手放すわけない。
守りたいのは雇用ではなく、税収だからだ。潰れるまで解雇なんてさせない。

高給取りの働かないおじさんを解雇して、若手を雇う?
税収が減るのだから、国が許さない。

非正規採用が増えれば、雇用は守られる。
だけど、バートなども厚生年金に入れさせようとしている。
守りたいのは雇用ではなく、税収だからだ。絞れるだけ絞る。

ビールと、発泡性ビールと第3のビールと似たようなものだ。
税収を上げる以外の企業努力なんて無駄だ。全部ぶっつぶす。

そうやって、企業からむしりとり続けて、どんどん企業が痩せ細ってきたのが目立つ。
次の絞る相手が育ってこない。甘い言葉で大学発ベンチャーとかをけしかける。
ブラック企業もまずいが、国の方がよっぽどブラックだ。

pirika.comみたいな弱小企業では、とてもじゃないが人間は雇えない。
その分、AIに仕事を任せよう。

そのうちに政府に感づかれて、AIを使って事業を行っている場合には、社会保険料を60%に増額とか言い出すだろうな。
コールセンターのAI化や自動運転の運送業はヤバイな。

大学の先生とかメディアの人が色々書いているけど、自分の会社作ってみ。
毎月30万近く持っていかれるなら、経費を除いた利益でどれだけ稼がなくてはならないか。それでも給料あげろとか、人を雇えって言える?
給料もらう側も、社会保険料半分払って所得税、住民税払ったら、手取りでは20万?
申しわけなくて雇えもしない。

大丈夫。もうしばらくすれば、アジアで労働力の一番安い国は日本になる。
その労働力を求めアジアの国々が日本に工場を作って安い労働力で雇ってくれるようになる。
もうすでに、10年前の半導体ぐらいなら作らせて頂けるようですし。
日本で活動する以上、外資系であっても簡単にリストラはでき無い。
でも、厳しい成果主義で、格差は広がるだろうけど。

国がどう食い潰しにかかるか楽しみなところだ。





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