電気自動車が、ゼロエミッションでクリーンと言うのがわからない。その電気ってどうやって作るんだろう?
水素だって、水の電気分解なら電気が必要だ。
現状は水素も化石燃料(主にメタン?)から作っている。
電気自動車も水素自動車もそれ自体はゼロエミッションかもしれないけど、その動力を作るところは、炭酸ガスが出てくる。
ちなみに人間は呼吸して、1日に1kgの炭酸ガスを放出する。1年で365kgだ。世界全体の炭酸ガスの放出量の10%ぐらいが、人間の呼吸によるものらしい。さらに人間は肉を食べる。その肉を作るにも炭酸ガスを出す。炭酸ガスを吸収する植物を食べるのもマイナス要因だ。
化石燃料をバイオ燃料に変えれば、カーボンニュートラルだとか言うが、それも怪しい。植物は炭酸ガスを吸って成長する。その植物から出来たアルコールを燃やして出てきた炭酸ガスは元々植物が吸ったものだから、増減を考えなくて良い。アルコール自体はその通りかもしれない。
しかし、農地を耕し、化学肥料を与え、発酵させ、蒸留するにはエネルギーが必要だ。
結局、炭酸ガスにしてはダメということだろう。
地球が植物を長い年月かけて、高温高圧で石炭化したのは究極のゼロエミッションだろう。
最近、鉄ーアルミの複合酸化物触媒とマイクロ波で、ポリエチレンなどの高分子から水素を取り出し、炭素骨格はカーボンナノチューブ(CNT)になるという論文を読んだ。とても面白い炭素固定化法だ。
エネルギーが潤沢にあるなら、やれることは多いし、温暖化対策もやりようがある。ドイツ、フランスなども原子力に頼る方向へ舵を切った。
日本では、広島、長崎、福島と原子力に対する忌避感がとても高い。
私は、福島の事故があった時に、「原子力潜水艦を100機アメリカに注文する。エネルギーが必要な所に、接岸して発電する。津波が来たら沖に逃げる。」を提案したことがある。
地震国で立地スペースが無い、感情的に固定施設は来てほしくないなら、移動式しか無いと思ったのだが。
そして、尖閣諸島や竹島はそうした潜水艦の係留基地にして、日中韓共同運営する。
そしたら、「日本人の忌避感は未だに非常に高いので、そんな事を言ったら炎上しますよ」って忠告された。
うん。原子力エネルギー無しにカーボンニュートラルを実現する方法もある。江戸時代の鎖国を思い出せば良い。当時の人口は1000万人、今なら多分3000万人ぐらいなら鎖国できる。
その時には、みんなでパンダのおしっこを飲もう。
パンダは熊の仲間なので基本肉食なのに、笹を食べて消化できる。
腸内細菌が笹を分解して栄養に変える。
パンダは子供が産まれると、親のおしっこを飲ませ、子供の腸にこの細菌を送り込む。
人間の腸にこの細菌を固定化できれば、セルロースを栄養源にできるかもしれない。
これは、もう、人間のBXだよね。(BX:Bio Transformation)
このまま、何も決められなければ、自然と江戸時代に戻っていくだろう。
白か黒か、表か裏か、与党か野党か、どちらかを選ぶ、をやめない限り、何も決められないのは続く。
その点、中国が羨ましい。
多数決で答えを選ぶだけの衆愚政治よりまだマシだ。パンダのおしっこも入手しやすいし。
原発も嫌だし、江戸時代も嫌だし、パンダのおしっこも嫌だ。
そう言っていれば、政府か科学者がなんとかしてくれる。
うん。信じれば救われるよ。きっと。多分。
「脱炭素と原子力潜水艦とパンダ」への2件のフィードバック