銀杏を洗う時に使う手袋は何を使う?

散歩をしていたら、銀杏の実が一杯落ちていた。
ついつい、拾ってきて、今晩は牛肉と蓮根と銀杏の炒め物を作ろうとしている。

そこで、この匂いをどうするかだ?
結構強烈な匂いがする。匂いの成分は酪酸とエナント酸だ。

CASNameHCodeSMILES
107-92-6butyric acid114OC(CCC)=O
111-14-8heptanoic acid7151O=C(O)CCCCCC

以前、天然ゴムの手袋を使って失敗した。(要は手に匂いが染みた)
ちなみに、うちのカミさんがどこからか仕入れてきた情報。
「しばらく土に埋めておくと微生物に分解され臭く無くなる」

その結果、うちの庭に棲みついた銀杏の木!!
「私が悪いのでは無い」と主張しているが、カミさんの実家にも不自然に銀杏の木が生えているので、常習犯のようだ。

さて、手袋の材質だ。

Hansen先生は保護手袋の化学品の拡散をメインにやられている。
まー単純に選ぶなら、酪酸とエナント酸からハンセンの溶解度パラメータ(HSP)が遠い材質を選べば良い。

HSPを3次元ベクトルと考えて、Hansen空間にプロットすると上のようになる。

マウスでドラッグすると回転、shiftキーとドラッグで拡大・縮小、Optionキーとドラッグで平行移動する事ができる。

青い球は、汎用のポリマーを示している。青い球をクリックするとポリマーの名前が表示される。

赤い球は酪酸とエナント酸を示している。緑色の大きな球は、ざっくり半径5のハンセンの溶解球を書いている。
この溶解球の中に入るような材質のポリマーは手袋に使ってはいけない。

こんなに簡単に計算できるのに、何故、天然ゴムを使って失敗するのだろう?
唐辛子といい、全く懲りない。

今回、どの材質のポリマーを使ったかは、すぐわかるだろう。100円ショップでも売っている。

ちなみに、これらの匂いの元は酸だ。
キッチンに持って入って、シュッとひと吹き。
キッチンハイター。これは塩基性なのですぐに中和して匂いが消える。

すぐに洗い流す。

さー調理に入ろう。

透き通った宝石のような銀杏。蓮根も透き通って牛肉と絶妙なバランス。
あまりに美味しくて、写真撮る前に全部食べてしまった。。。


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