「中国化する日本」「日本化する中国」が話題になっているが、日本人の脳はAI化し始めているのでは無いかと思う。
0か1の議論しかできなくなっている。
利害が対立した時、０か１かにしてしまうと多数決でしか決められない。
何のために議論をするのかといえば、自分の陣営が多数になるためになる。
自分は0.7まで譲るから、そちらも譲れという議論にならない。
丁寧な説明など必要ない。多数決で勝ったからだけで良い。
AIの判断などは、多数決に基づくことが多い。
だから、AIの判断にも丁寧な説明などいらない。今のAIは人間の想像にも及ばない判断基準を多数持っていて、その多数決なのだから。高度な政治判断と言っていれば良い。
もちろん、反省など必要ない。
失敗は大多数が選んだ道なのだから。
昔、研究の進め方に関して次のようなことを言っていた上司がいた。
論理的に考えて、考えて、考え抜いて研究を進めることが重要だ。
しかし、論理で解決できるなら、考える必要などない。
化学の領域では、「論理では説明できない」から考える。
0,1の判断で良いなら議論も考察もいらない。
お上の言うこと、上司の言うことに盲目的に従う。その方が楽だから。それを続けていれば、ますます脳はAI化していく。
こうなってくると、どこまでAI化できるのか、見てみたい気もする。