2024.9.10
pirika.comで化学 > 化学全般 > 高分子化学 >
現代の日本の大学の高分子研究でシーケンスなどやっているところは殆ど無いだろう。
pirikaの役目も終わりと、この処更新をさぼってきた。
しかし、この処、アジアの製造業からの問い合わせが急増している。
精密重合とか難しいことは日本に任せて、pirikaの高分子化学はアジアを目指すことにしよう。取り敢えずWordPressのページに移行した。
人工の高分子は分子量に分布を持つ事、シーケンスが一定でないことなどが生体高分子との大きな違いだ。だから全く同じモノマーを同じ量使ったとしてもプロセスの違いなどによって大きく物性は異なる。ラジカル重合のシミュレーターを使うと分子量の分布、シーケンス(モノマーの繋がる順番)などが簡単に計算できる。ポリマーやモノマーの物性推算はラジカル以外の系にも適用できる。 そのようにしてできたポリマーが、どのような溶媒に溶解するか?再沈溶媒は?混合溶媒への膨潤性は?透過度は?そのような疑問に答えるのがハンセンの溶解度パラメータ(HSP)だ。
ポリマー中のモノマーのシーケンス(並び方)
私は高校生の時からプログラム電卓、カシオのFx-502pを使いプログラムを組んで遊んでいた。とは言っても、ブラックジャックのような、サイコロでやるようなゲームしか作れなかったが。
大学の4年になってやっとPC-8801を手に入れても、自分でプログラムを書かなければ何一つ動かなかった。そこで、1988年あたりまでは、自作の化学系のプログラムと言えばモンテカルロ計算か分子模型だった。分子模型は相変わらずこちらでやっている。
この反応速度定数(比)はPolymer Handobookなどに記載されている。しかし、自分がほしいモノマーの組の反応性比が得られるとは限らない。
また、モノマーごとに決定されているAlfrey-PriceのQe値を用いて反応性比を計算することも可能だ。
反応性比が得られたらモンテカルロ計算を行うことができる。どちらの値もない場合どうするか?計算機科学、情報化学をどう使うか?
ポリマーの物性データベース、物性推算
日本には世界に冠したポリマーのデータベース(PolyInfo)が存在する。しかし、研究単位では、相変わらず実験のRun No.での整理になってしまっている。それはポリマー構造が複雑で、名称なども複数存在するからだ。しかし、ポリマーの物性推算式を構築しようとするとデータベース作成は避けては通れない。
先のシミュレーションでシーケンスが得られていると、様々なポリマー物性の推算で、pirikaならではの洞察に満ちた解析結果が得られる。
ラジカル重合の基礎式 2024.9.10
とりあえずプログラムを作成するときに使ったラジカル重合理論のまとめをおいておく。
ラジカル重合の化学(MOPAC演習) 2013.5.21
半経験的分子軌道法、MOPACを使って、ラジカル重合を考えてみよう。
最近、MOPACはオープンソースになって自由に使えるようになった。時間があったら共重合のやり残しのページを作成しよう。(ただし要望があればの話だ。)
ハンセンの溶解度パラメータ(HSP)と高分子
ハンセン溶解度パラメータのポリマーへの応用
ポリマーの溶媒探索法、酸化防止剤、可塑剤、防カビ剤の最適化などを解説している。
Poseidon Mini HTML5版 2011.3.12
ポリマー中のモノマーの並び方を知りたい場合、シーケンス解析が必要になる。 POlymer SEquence IDentify ON Mac をPoseidon Mini HTML5+CSS+JAVAScriptで書き直しした。
そのうちに正しい位置に移動するがとりあえずここにおいておく
ポリマー系のマテリアル
複合材料設計など今後増やしていく。
モノマー物性の推算
CNDO/2の計算など。有機低分子と言う意味では、将来削除
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