Qe値の決定法

2024.9.14

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Qe値の決定法

会社であれば、仕込み濃度などを変化させてラジカル・ポリマーを重合することは多いだろう。目的によっては、再沈してポリマー中にどれだけモノマーが導入されたかNMRや元素分析で調べるだろう。
そうした基礎データは、論文にも特許にも残らない。

しかし、そうしたデータをきちんと解析しておくと、開発の生産性が非常に向上する。

実験データがある場合、片方のモノマーのQe値が既知であれば、他方のQe値を決定することができる。仕込み濃度や重合度が異なる数点のデータ(NMR, 元素分析などでポリマー中の存在比率のデータ)が有れば良い。
mayo-lewis法やFineman-Ross法が知られている。

Pirika法は、ラジカル重合シミュレータPOSEIDONを使う。遺伝的アルゴリズム法(GA法)を用いてシミュレーションと実験結果が一番良く合うQe値を探索する。その際には初期値にニューラルネットワーク法を用いたQe値推算値を使う。

このようにQe値を定めると、実験値としてはトータルの導入量しかわからないが、計算上はA-A, A-B, B-Bのダイアッドの量までわかるようになる。

自社のシステムに最適化されたPOSEIDONに進化していく。

有償のPoseidon-Pro版に搭載予定だ。

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