ある温度における分子(原子)の運動

2020.12.27

PirikaでSTEAM>デジタル分子模型で見る化学結合> 4. 明確な化学結合が無いガラスなどの、動径分布を見ることができる。

試しにこれらのページで電子書籍を作ってみました。
epub3のビュアーを持っているなら試してみるのも良いでしょう。

2章の分子集合体と3章の電荷計算を組み合わせてMD計算のソフトも作ってみました。
しかし、この計算は非常に重い計算になります。
計算速度が十分な環境をお使いの場合には、こちらのページへお進みください。
SiO2とAl2O3を50:50 でシミュレーションすると、次のようになりました。

基本として、原子は1/2mv2 の運動エネルギーを持っています。
温度にしたがって原子の運動速度vはある分布を持って運動します。
原子量mは使う元素で定まっています。
原子同士が衝突した場合は完全弾性衝突とします。

それだけだと、原子が集まってこないので、引力としてQeQで計算した電荷を用います。
ある時間、動かした後、新しい位置でQeQ電荷計算を行い、+電荷と-電荷の間に引力、同じ電荷同士に斥力を与えます。

そのような単純なルールで原子を動かしてみると、ある程度規則正しく原子が集まり始めます。
Siに対しては平均2個の酸素が、Al2個に対しては平均3個の酸素が周りにいるのですが、中和し切れていない原子が、クラスターを振り切って逃げて行ったりします。

Si-O, Al-Oの共有結合の長さは決まっています。
しかし、実際には、絶対0度でない限り、原子は振動しているので、結合長は分布を持つはずです。そうしたものを、動径分布と言います。

1.分子構造の調整。
2.分子集合体の分子模型作成。 ちょっと計算が重いので注意
3.各原子上の電荷を計算。 ちょっと計算が重いので注意
4.ある温度における分子(原子)の運動。
5.π結合とσ結合の違い。
6.作られる直前の化学結合の様子。
7.HOMO-LUMO遷移エネルギーと化学結合。
8.振動解析結果のアニメーション。
9.デジタル教科書の作成。
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10.豊かな化学のために。
12.全フッ素化キュバンのLUMOが電子を閉じ込めた!

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