雑記帳:コンピュータ雑記帳
2011.11.30
最新のJAVAの開発環境、Eclipseで作ったJAVAのアプレットで、Macで問題が発生している。テキストエリアにデータをペーストできなくなっている。古いバージョンでは動くのに新しくコンパイルしたものは駄目だ。TextAreaへのDrag/Dropも受け付けてくれない。当然Eclipseの上のJavaViewでは動く。Safari、FireFox、Chromeブラウザーを変えても駄目だ。多分、マック用のJAVAの大元がダメなんだろう。
2012.1.10
JAVAのコピー&ペーストができないという問題が指摘された。これはjava.policyを書き換えればいいそうだ。Windowsを使っているなら、こちらの記事を参照してください。
Macでは、ライブラリー/JAVA/HOMEに行き、そこのsecurityのフォルダーのオーナーに自分を入れて、その中のjava.policyを書き換える。詳しくはこちらの記事を参照(英語)。
grant {
permission java.awt.AWTPermission "accessClipboard";
};
自分は全部書き換えてしまった。 もとのファイルに付け加えれば良い。(自己責任でやってください!)
2013.2.9 MacでもJava PolicyToolが使えるそうだ。自分のホームディレクトリーに.java.policyを書き込めばシステムのSeculityをいじらなくても変更できる。SafariはローカルのJava Appletを走らせる事ができなくなった。MacのWeb共有を立ち上げて、ライブラリー/WebServer/Documents/にプログラムを置き、http://localhost/から呼び出せば良い。localhostではなくhttp://10.0.1.2/などと入れてしまいお気に入りに登録してしまうと、立ち上げ直した時などに番号が変わる事があり呼び出せなくなる。
新しいMacを購入した所、LionではJAVAは最初からはインストールされていない。AppleはJAVAを切り捨てるつもりなんだろう。Flashの次はJAVAか。早くにHTML5へ移行してよかった。
2011.11.25
他の雑記帳と比べコンピュータ関連の雑記帳はすぐに時代遅れになる。一応置いておく。
昔、堺の商人が、”いろいろな道楽をしてきたが、学問をするほどの道楽はない”と言ったとか。自分も化学系のプログラミングが趣味なので、Pirikaは最高の道楽だ。 いい時代になったもので、計算に必要な情報はネットを検索すればいくらでも入手できる。解析にもソフトウエアーを工夫すればMacMini程度で十分な解析ができる。以前のように大企業が情報を企業秘密として囲い込んで、解析にも高価なコンピュータが必要という時代ではなくなった。
このホーム・ページの基本的なコンセプトは “Web上での計算機化学” とか “ブラウザー上での計算機化学”。つまり,高価な化学用のソフトを購入しなくても計算機化学ができちゃうお手軽なサイトの構築だ。最初はJAVAのプログラムを公開していたが、最近ではiOSにも対応ってことでHTML5へ移行しつつある。開発マシンがMacなので、WindowsのマシンやAndroidでは動くかどうか試したことが無いが、動くようならご一報をいただけると参考になる。と書いても日本からのフィードバックは1年に1つあればいい方だろう。
何故、ピリカでは様々な情報を提供しているのだろうか?
それは、以前の、企業秘密と称して情報を隠していた時代から、現代の情報化時代は”情報は発信したところに益々集まる”からだ。”使ってみたがこれは合わないのだがどうしてだろうか?”とか、”このマシンでは動きもしなかった”など、様々な情報が(日本以外から)集まってくる。そうして集まった情報を元に開発したものはユーザー限定で公開したりする。つまりピリカでは情報を公開することによって情報が集まり、ユーザーは情報を提供することによって益々多くの情報を得ることができる。そして情報を隠しているつもりの側は、特許を出すことによって無料で情報を公開し、でも、なんの情報も集まってこないという事になる。”同じアホなら踊らにゃ損損”なのだ。
2011.12.16
化学や化学工学の分野はIT化の波から外れてしまっていて、恩恵が殆ど無いという議論が某学会で議論になったらしい。Pirikaでは情報科学の技術を駆使して化学や化学工学への応用を提供して、日本以外の国から高く評価されている。では何故、学会はそんな閉塞感を感じているのだろう? ひとつには大学が悪い。今のこどもは小学生から塾に通い、受験のテクニックを学ぶ。中学や高校の入試問題を受験産業がITを駆使して解析し、パターン化して教えてくれる。そのことの良し悪しはともかく、中学や高校の「こうしたことができる人材を募集しています」「それができない子はいりません」というのが受験なのでしょうがない。中学生や高校生も、学校や受験産業が大学の入試問題を解析し、パターン化して合格させるという道を進む。従ってその試験を受けて合格してきた学生は大学が求めたのであって、中高の学校、受験産業もなんの責任もない。大学は社会が求めている人材を、ITを使って解析して育てるという作業をしているだろうか? 大学を卒業したのに就職できない。社会のニーズに答えていないからそんなことになるのだと思う。社会に出たらパターン化されていないと動けない人は余りニーズがない。今の円高で海外進出が急速に進むことを見越して、企業の中には「何も日本人で定員を埋める必要はない」「レベル以下はとらないで外国の学生をとる」ということが当たり前になってきている。大学が「社会のニーズに答えるためにはこういう学生を取って育てたい」という「こういう」を入試に反映させ、中高の学校、受験産業がそれに答えるようにならない限り悪循環は続く。そして授業も問題だ。2-30年前に作った講義ノートで百年一日のごとく授業をする。大学の授業支援システムを使って楽して授業を乗り切る。事の根源は大学の先生の評価システムにあると思う。論文や特許の数や学会発表、学会役員の実績、要は数えられるものでしか評価されない。ちなみにInformation(情報)は数えられない名詞で複数形は無い。従って成果として数えられない人材育成に時間を割く余裕が無いのが現状なのだろう。きちんと調べもしないから、化学、化学工学はITの恩恵などないと信じ込んでいるのだろう。アメリカの普通の大学(とはいっても自分はカルフォニア工科大学しか知らないし、ここは例外中の例外だろうが)では、論文をガンガン書いてノーベル賞を狙う教授と論文なんかいいから、社会に出てから困らないように学生を教育をするのが仕事の教授にわかれていると聞く。日本でも大半の大学は目玉の講座以外は教育に力点を置いたほうがいいように思える。実験をして学会発表して論文書いて、専門家になった気がして社会に出ようとするが会社とのニーズのミスマッチに気づくのが就職戦線がひらくこの12月ではどうしても手遅れだ。受験産業と同じく社会のニーズを解析し、こんな学生を育てて欲しいという”受注生産”を取り入れなくては生き残れない時代になっているのに、大学がまったくそれを認識していないで、就職活動の学生にお辞儀の仕方を教える大学もあるらしい。会社をなめているのだろうか? pirikaのようなことをするには、情報収集の能力、物性化学、高分子化学、化学工学、計算機化学、データベース、プログラミングの知識そしてIT技術をつかってそれらをまとめ上げる能力、そしてその結果を情報発信する 能力が必要になる。やることはいくらでもあって、”恩恵がない”とのんびり議論している暇はない。