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雑記帳

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2004.12.2

今年は春先に唐辛子の種を温床でまいてそれを春先に植え付けた。これは韓国もので、韓国語で”光り輝く”とかいう品種だそうだ。日本の鷹の爪と比べると随分大きい。もともとはキムチを漬ける為の品種で収穫したら乾燥させて粉にして使うらしい。

夏にはこんな感じでたくさん実をつけた。青いうちは天ぷらにしても美味しいと種の袋に書いてあったし、奥さんが「きっと獅子唐(シシトウ)はこれの若いのだよ。そっくりじゃない」っていうので天ぷらにして食べてみた。

めちゃ辛かった。良い子は真似をしてはいけない。

シシトウは唐辛子の品種改良したもので(それでも100本に1本ぐらい先祖帰りするやつがいるらしく辛いものも混じるが)ピーマンに近い。

そうすると、こんなにたくさんの唐辛子をどうすればいいのだろう? 元々は去年の冬に白菜を漬けようとしたら唐辛子を切らしていて、クリスマスの飾り付けについていた唐辛子をもぎ取って使っていたので今年は種を植えてみただけだ。5本もあれば十分。

ところがこんな風に収穫できてしまう。今はもう12月だけどまだまだ収穫できそうだ。(流石に花は終わったが)こんなのが月に2-30本、5ヶ月できてしまう。食べようにも天ぷらは不可。

しかし最初は失敗の連続。大体何時収穫していいのかも判らない。適当に赤くなってちょっとペコペコ(半乾)してきたら収穫して紐で縛って軒下に吊るしてみた。

風鈴をはずしたあとへ唐辛子。

(朝日新聞の俳句の欄にあった館山市、野村様の句です。座布団2枚です)

ところがヘタの部分が乾燥して収縮するので縛っておいても直ぐにゆるんで下に落ちてしまう。しょうがないので100円ショップで売っている「ねじりっこ」針金のまわりにビニールがしてあるやつ、で緩んだら締め直せるようにした。今年は台風がおおかったので軒下はやめて部屋の中で西日が一番強くあたるところにつり下げた。

こんな感じ

ここからが試行錯誤の繰り返しで、この唐辛子表面の皮がつるつるで非常に密なのかつり下げていてもなかなか中までは乾燥しない。ずーっとつり下げていたらだんだん黒ずんできて中を割ってみるとカビが生えていた。こんな辛いものにつくカビなんていたんだ!って、でもそうかキムチだって発酵食品だからね。カビには口や味蕾は無いから食べて当たり前か? これで20本ぐらい駄目にした。

それならってんで、縦に半分に切ってお皿の上で乾燥させる事に。ところがこれを半分に切るとすぐに収縮して端面同士が合わさって水分の蒸発を防いでしまう。これもどんどん収穫して上に次々と縦割りの唐辛子を積んで行ったらカビが発生して駄目にしてしまった。

結局乾燥方法として残ったのは、まず半乾までは吊るす(1週間ぐらい)そしたら早めに唐辛子を輪切りにして皿の上で重ならないように乾燥させる。乾燥が遅い場合は電子レンジで15秒ぐらいチンしてあげる。最終的にはタッパーに入れて乾燥剤と一緒に保存する。

乾けば乾くほど辛みが増す。自分は輪切りにする時なども素手でやってしまい、2日間は指が火照ってしょうがなかった。コンタクトレンズをつけようと指を近づけただけで目に催涙ガスのような刺激。しかもこれは石けんで手を洗っても取れない。この唐辛子の辛みの成分はカプサイシンという芳香族アミド化合物なのだけど乾燥するに従って脱水縮合が進むのか辛みは増してしかも油に溶ける脂溶性が高まって皮膚にすごく浸透するのではないかと勝手に考えている。とにかく使い捨てのポリエチレン製の手袋をする事をお進めする。まートウガラシダイエットで出っ張りだしたお腹に塗ってみたいという衝動にもかられるが.....。ちなみにゴム手袋はやめた方がいい。生ゴム製の手袋の方がすりおろす時とか力がかかるときには強度があると思って使ったら見事にカプサイシンが浸透してきた。

こんな試行錯誤を続けてやっと収穫した唐辛子がタッパーにたまり始めた。

あっという間にタッパーが満タンに。うーむ。白菜の季節はまだ先だしどうしよう?

っていうのでインターネットで唐辛子について探してみた。


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